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沖縄ではなるべく毎日海に潜るようにしています。そうでもしないと運動不足になるから、という理由もありますが、なにより海の中は今まで意識したことのない生き物だらけで楽しいし、プカプカ浮いているだけで心身ともにリラックスできるから。
そのシュノーケリングに必須の装備はいろいろあって、わりに大荷物、かつどれかひとつでも欠けると楽しさが半減してしまうものばかりで、いちいち紹介するだけでも1本の記事になりそうなんですが、これからそんな情報を欲している人は少数派だと思うので、それは来年の夏前くらいまで寝かせることにして、そのうちのひとつ、水中カメラについてシタタメたいと思います。

RX0M2、水没


水中カメラはここ数年、ソニー サイバーショット DSC-RX0M2を使ってきました。

1インチセンサーを積んでいながらも、35mmフィルムのパッケージ大しかないという超小型タフネスカメラです。とにかくちっちゃえし、雑に扱えるのでシュノーケリングの邪魔になりません。ただし単焦点24mmのF4固定というピーキーさゆえ、景色を切り取るにはよいものの、生き物に寄って撮るのはほぼ不可能でした。あと、(ぼくもしっかり内部を乾燥させなかったのがいけないんですが)寒暖差で結露しやすくセンサーが腐蝕しがち。

そろそろ修理に出さないといけないなと思っていた矢先、蓋を閉め忘れて水没。

さいわいソニーストアの5年ワイド保証に入っていたので無料で本体を交換してくれました。でも、あれなんですね。ワイド保証って期間中に修理は何度でもできるけど、交換しちゃうと保証自体がなくなるんですね。残り2年くらいあったはずですが、パアです。

納得がいかないTG-6


その交換対応中、東京から持ってきたのが登山用のオリンパス Tough TG-6。この際フラッシュ用のディフューザーも買いました。6000円もします。

TG-6も、ハウジングなしで防水15m・防塵・耐衝撃・耐低温とシュノーケリングなら十分に使えるタフネスぐあい。センサーこそ1/2.33インチとスマホレベルですが、RX0M2ではかなわなかった光学4倍ズーム(200mm相当)が使えます。

こりゃいいなあ!としばらく潜ってたんですが、やっぱり画質の低さとダイナミックレンジの狭さはF2のレンズをもってしてもどうにもならず、ボディ内ズームのせいか夕焼けを撮ると変なゴーストやフレアも発生します。手軽な記録用にはいいんでしょうけど、撮りたいという気分にはなりにくい。

深い眠りからよみがえるRX100M5


そこで再び東京から引っ張り出してきたのが、ここ数年、電源すら入れていなかったサイバーショット DSC-RX100M5です。1インチセンサーにF2.8通しレンズと、とてもバランスと画質の良いコンデジなんですけども、200mmズームの利便性に負けてRX100M7を使いがちだったのです。

もちろんこのままでは水中では使えないのでソニー純正のハウジング「MPK-URX100A」を購入しました。お値段2万5000円ほど。RX100初代からM5まで対応しているので、遊ばせていた古いコンデジを復活させるには最高の手段のひとつなんではないでしょうか。

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各モデル用のアダプタを選んで装填。
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サイズ感と重さはRX10M4とほぼ同じくらい。
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パッキンにソニー純正のグリスを塗るのもお忘れなく。
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一部を除きほぼ全ての操作ができるUI。グローブをしていても使える。

気になる画質は、まだまだピントあわせやシャッターチャンスが下手ですが、あからさまに良くなったと思います。あとは水中フォトライトでもくっつければ暗所でもそこそこ撮れるようになるんじゃないでしょうか。

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餌をくれると思ってるのか向こうから寄ってくるやつ。
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クマノミ系は巣が決まっているので撮りやすい。色味も美しい。
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この手の、オシャレな魚=オシャかなをコレクションしたい。
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重さはほとんど気になりません。ほっとくと浮いてくれるのも安心。
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泳ぎながらも夕焼けも、いつものRX系の感覚で撮れる。

カメラ本体から揃えると15万円コースですが、過去すでにRX100系を持っていたという人なら、プラス2.5万円でそこそこ高画質な水中カメラが手に入るこの再生方法。もちろんスノースポーツでも使えるのでオススメですよ。