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またしてもかなり物欲を刺激してくれるデジカメが発表されてしまいましたよ。レンズ交換式デジカメで世界最小最軽量を謳うペンタックスのQです。これまでAPS-Cやフォーサーズといった、たとえ小さくてもコンデジよりは遙かに大きな撮像素子(フィルムのサイズみたいなもんですね)を用いるミラーレス一眼が市場を席巻してたわけですが、これだと単焦点のパンケーキレンズならまだしも、ズームレンズなんかを付けると、NEX-5+SEL18200みたいにびっくりするくらいレンズが飛び出てしまって、その機動性や携帯性が殺されてしまうというジレンマに陥っていたのでした。
そこで割りきっちゃったのがオリンパスのXZ-1ですよね。

どうせお前ら写真撮ってもA3見開きに紙焼きしたりしねえんだろ? つか、そもそも紙焼きなんてしてねえだろ。ブログに使うくらいだろ? とオリンパスが言ってるのかどうかは別にして、コンパクトと高画質を達成するために、思い切って撮像素子をコンデジレベルにまで小さくして、でもレンズだけはしっかりコストをかけてF1.8-2.5なんていうおそろしく明るいものをくっつけちゃったわけです。

新しく発表されたペンタックスのQも同じ考え方で、XZ-1とは違いレンズが交換できるようになっています。47mm相当のF1.9のパンケーキレンズなんか付けちゃうと、ほとんどコンデジですよね。ズームレンズは27.5〜83m相当 F2.8〜4.5で、それでもさほど出っ張ることはありません。何せ重量がボディで200gですからね。標準レンズと組み合わせても296gと300gを切ってしまいます。

これは…ちょっと欲しい。
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でもXZ-1かQか、どちらかを選ぶなら、今のところはXZ-1を選ぶでしょうね。サイズはQの方がひとまわり小さいのですが、重さは標準レンズ込みでほぼ同じだし、撮像素子でいうとXZ-1が1/1.63型>Qは1/2.3型とXZ-1の方がひとまわり大きい上に、有効画素数は逆にQが1240万画素>XZ-1は1000万画素とあえて画素数を抑えていることからも、XZ-1の方が綺麗な絵を吐き出すことが容易に想像できます。あくまでスペック上なので、実際は画像処理エンジンがモノを言うでしょうけども。

後は価格ですね。Qのダブルレンズキットが店頭予想価格9万円に対して、XZ-1は実勢価格が5万円以下ですから、おそらくほとんどパンケーキを使わないと考えると、明らかにQは無駄な気がします。もっともQはミニチュア的なおもちゃ感を楽しむカメラのような気がするので、こうした写りがどうとか、価格がどうといった問題ではないのでしょう。欲しい人が指名買いするカメラですもの。

そう考えるとXZ-1の大人しいデザインはもったいなかった気がしますよね。せめてGRデジタルやFinePix X100みたいなオーセンティックなデザインなら、もっと売れた気がするんですけどね。実際は売れてて最近値上がり傾向なんですけど。

ともあれQに興味はなくはないので、店頭で触ってみたいと思います。ただ、例えばNEX-5を処分しない限りレンズ交換式カメラの新マウントに手を出しちゃいけない気もしてます。何種類マウントを囲うんだよ的に。

関連リンク
ニュースリリース|ペンタックス
デジタル一眼の進化系。ナノ一眼、はじまる。PENTAX Q|ペンタックス
動画:手のひらに乗る世界最小レンズ交換式デジカメ Q、ペンタックスから|Engadget日本版
手のひらに収まる、世界最小最軽量デジカメ 「PENTAX Q」|ITmedia デジカメプラス
XZ-1 SPECIAL SITE|オリンパス