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日中モブログした通り、6月11日の公開以来『パイレーツ・オブ・カリビアン』に次いで興行成績第2位をキープしていた『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』ですけども、都心で公開しているのは新宿、錦糸町(と池袋だったかな)につき、慌てて観に行った本日。錦糸町のTOHOシネマズでも、毎回売り切れるほどの盛況ぶりなのにもったいない。
4月の仮面ライダー40周年映画と同じ、B4サイズの大型判型でページ数も多くフォントも小さくぎっしり情報が詰まっているのに700円!という激安パンフレットはちゃんと買え(けっこう売り切れていることがある)、次いで入場特典のダイスオーカード「レジェンドアタック」もちゃっかりもらえて、万全の鑑賞体制で臨みました。

が、なぜか急に眠くなって、後半の巨大ロボ戦まであくびを連発してしまうという失態。ちゃんと観てたんだけど、細部の記憶がおぼつかないというか。

ともあれそんなコンディションでの感想です。

まず、物語の構成としては単純で、レジェンド大戦→数年後ゴーカイジャー対ゴセイジャー→過去の戦隊キャストが「我が家」とからむサイドストーリー→ザンギャック登場で両戦隊の共闘→33戦隊が敵にまわるもなんとか退治→両戦隊のピンチに33戦隊の大いなる力が実体化して加勢→黒十字王あぼーん巨大化で巨大ロボ戦→「我が家」含む市民の声援パワーで歴代戦隊ロボが大集結→スーパー戦隊いえるかなエンディング、といった具合。仮面ライダーディケイドと『レッツゴー仮面ライダー』のエッセンスをミックスしたような既視感たっぷりの展開です。

ほぼほぼ全編にわたって戦隊アクションが繰り広げられるので、子どもは飽きずに最後までグズらないのですが、あまりに目まぐるしいので本当に戦隊をよく知っている人じゃないと、細かく仕込まれたネタにまで気づかないかもしれません。わかりやすい例でいうと、ニンジャ戦隊のカクレンジャーとハリケンジャー、カンフー戦隊のダイレンジャーとゲキレンジャーがしっかり共闘してるカットとかね。その分、戦隊オタクは何度も観て確認したくなる作品に仕上がってるんじゃないでしょうか。

気になった点は、ドラマ後半になればなるほど低予算が露呈していくというか、バズーカシーンとか巨大ロボシーンが当時の映像からの引用しまくるあたり、懐かしいような物足りないような複雑な心持ちになりました。あと、歴代戦隊ロボ&マシンは35大合体をして黒十字城に立ち向かうとばかり把握していたのですが、ぼくの勘違いだったみたいですね。あと、199ヒーローってどこまでカウントされてるんですかね? 冒頭に出てきたデカスワンとか、メレみたいな微妙なキャラまで含まれてるってことなんでしょうかね。一切出てこなかったアカレッドは? 最後にチラ映りしたゴーカイシルバーは?

ともあれライダー映画と違い、誠直也、宮内洋、大葉健二といった東映特撮レジェンド俳優を始めとし、リュウレンジャー和田圭市、デカピンク菊池美香ら、オリジナルキャストが多く顔出し出演してくれたことも含め、スーパー戦隊35作目を華やかに祝う映画として素晴らしいものができたんではないかと思います。むしろ今から40作目が大変じゃねえかすら思うほどです。

もうひとつ、一緒に観に行った人もスーパー戦隊はほぼ初見ながら、「ゴセイジャーはパッとしないけど、ツンデレのゴーカイジャーとの組み合わせならアリ。レッド同士の薄い本とか売ってそう」と的確な腐敗コメントを残してくれました。

そんなわけでもはや公開映画館が減る一方ですが、大画面でぜひご覧ください。ただ、デジタルの場合はスクロールが厳しい…。

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