super8
昨夜はフジロック帰りで疲れていたし、原稿もたんまり溜まっていたんですが、8月1日の映画1000円デーでもあったので見逃していた映画『SUPER 8』を観に行ってきましたよ。で、見終わってスクリーンを出たら、ちょうど『TRANSFORMERS: DARK OF THE MOON』の、しかも2D字幕上映の入場アナウンスをしている。この時すでに0時をまわって8月2日になっていたんですが、カウンターで訊くとまだ映画1000円とのことで、また後日観たくもない3D上映の隙を狙って来るのも面倒くさいなと思い、頑張って2本目いきました。
なんと『未知との遭遇』『E.T.』を両方とも観ておらず、まるでスピルバーグSF作品の素養レスなぼくなので、『スーパーエイト』の鑑賞前はなんとなく「ジュブナイル×『未知との遭遇』なのかな?」(繰り返すけど『未知との遭遇』は観てない。むしろ『E.T.』も観てないので思いつかなかった)と思ってたのですが、実際のところはそこに「ボーイ・ミーツ・ガール」となぜかナイト・シャラマン節が加わっておりましたよ。

母親を失った少年が心を通わせられたのは、同じく帰り道を失ったエイリアンだった、的な。

そもそも友達と映画作りに没頭する夏休みに、片想いの女の子が女優として参加するという、最強のシチュエーションだけでも飯が3杯くらい食えます。くわえて8mmカメラのレンズのようなフレアや歪みをわざと再現している映像美にもうっとり。『サマー・ウォーズ』同様に子どもが夏休みに観てしまったら、良い意味でトラウマというか物語に置いてけぼりにされる喪失感満載の1本ではないでしょうか。

かたやトランスフォーマーは…特にないです(笑)。

観客は万華鏡のようなトランスフォームや戦闘シーンを堪能したいと思うんですが、前半がやたら大人しいんですよね。前2作のミカエラが降板して、新しいヒロインのカーリーになったのも唐突だし、ついでに可愛くないし「なんでこの女を助けに行くんだ?感」が拭えません。

特に、1作、2作、3作と進むにつれてトランスフォーマーのデザインが──特にハゲ面のホイルジャックとか、髭まで再現したセンチネル・プライムとか──どんどん人間くさくなってて無表情の能面デザインが好きな日本人としては興ざめなんですよねー。そんなに表情豊かなキャラが好きなら人間が演じればいいじゃん的な。『マグマ大使』のパイロット版みたいに。

といいつつ、マントをまとったようなメガトロン様はカッコ良かったし、何よりこれまで描写されていなかったディセプティコンによる人間の殺戮がハッキリ描かれているのが、より最終作感を強めてて良かったですよ。スーパー戦隊や仮面ライダーも最終回に近づくにつれ、血のり解禁しますしね。

ついでに、たまたま一緒に観た2本でしたが、スーパーエイトでは時代背景としてスリーマイル島の事故がニュースで流れたり、トランスフォーマー3ではサイバトロンの技術がチェルノブイリ事故に関わっていたという描写があったりと、奇しくも原発がらみのネタが連発したのですが、フクシマもやがてこうしてハリウッドのSF映画に消費されるのではないかと思ったりしましたよ。

関連リンク
スーパーエイト
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン