なんだかこんなタイトルの椎名誠の本がなかったですか? 『哀愁の町にホニャララのだ』みたいな。ともかく、今日は高所順応のためナムチェステイなのですが、朝起きたら若干頭が痛くて「早くも高山病か!」とビビりました。そういや、昨夜はなかなか寝付けず、よくよく自分の心拍に耳を傾けてみたらわりとバクバクいってて、気づかないうちに体に負担がかかってんだなと思い知ったのでした。
頭痛はちょうど睡眠時無呼吸症候群の酸欠時に似ています。今日はナムチェステイとはいえ、エベレストビューホテルまで往復2時間くらいのプチハイクに行こうと、ポーターに言われてたんですが、こりゃちょっと部屋で安静にしていた方がいいかもなと思っていたら、ちょうど出発間際になって雨が降り始めたので様子見ということになり、正直ホッとしました。今日はそうじゃなくても原稿をまとめてやっつける絶好のチャンスなのです。

日本の和光市にいる藤井さんによると、ナムチェ周辺の天気予報は昼間で雨、午後は最初サンダーストーム(!)で14時~16時に曇り、17時から再び雨とのこと。午前中早くも雨は上がったのですが、気温がぐっと下がり、かつ雲も晴れないのでヒマラヤビューは期待できるはずもなく、おそらくハイキングは中止ですね。

で、よくよく向かいの岩山を見たら軽く雪が積もっているではありませんか。どおりで寒いはずだすわ。そんなわけでランチは辛いトゥクパをいただくことにします。今度はしっかり「柔らかい麺は嫌いだから、堅めに茹でてね。Boil shortly」と伝えましたが例のごとくソフト麺でした(笑)。でもしっかり辛くて体があったまりました。

しかし雨の少ない秋のトレッキングシーズンを狙ってきたのにこのザマですよ。せめてエベレストをチラ見したいものです。

で、明日にフランス人のジョシュと分かれて、ぼくはカラ・パタールに向かう予定でしたが、陽気なポーターが「良かったら一緒に来ないか?」というので、ちょっと心惹かれております。というのも彼らはいったん西にターメ方面を進み、レンジョ峠を越えてゴーキョピークに行き、さらにチョラ峠を越えカラ・パタールに行き、またまたコンマ峠を越えてチュクンに行くという6つの絶景スポットを巡る17日間の旅をしているのです。

メジャーなエベレスト街道ではないという点も、ぼくの心をくすぐります。さらに昨日書いた通り、ぼくのポーターは若干頼りない。おそらく彼らにとっても、ハイシーズンのいま、2人1部屋が多いロッジ(客とポーターは一緒の部屋に泊まらない)を取りやすいというメリットがあるんでしょう。

問題があるとしたらこの雪です。この高度でうっすら積もっているのなら、3つの峠はもっと積もっているはず。もし一緒に行動して峠が越えられないとなると、またナムチェまで帰ってこなくてはいけません。もっとも明日あまりに雪が積もっているようなら、ジョシュ組もメインルートを行くと言ってたような気がします。

あともうひとつが当初15日だった予定が17日になることです。追加料金的なものはむしろこのペースで行くとルピーが余るので使いたいくらいなのですが、17日間歩くと帰りの飛行機までのバッファがまったくありません(ジョシュの帰国は11月7日なので1日あり)。ルクラでカトマンズ行きの飛行機が取れないとおしまいです。

でも確か、帰りの飛行機は変えられたような気もするので、これは旅行代理店に問い合わせた方がいいかもですね。それでも11月10日には帰国したいところです。

しかしこの宿の壁には「充電1時間100ルピー」って書いてあるんですが、ぼくが勝手に充電してても何も言われません。これはキャンパー向けなのかしら? チェックしている素振りもありませんが、もしチェックされてたら朝6時半にはじめて、12時にようやく終わったエネループモバイルブースター大の充電料金は500ルピーにもなってしまいます。たけー。つか、なげー。

そんなわけで今日の残る予定は3つ。「仕事」「通話料金のチャージと高山病予防薬の購入」「旅行代理店に帰りの飛行機便変更の問い合わせ」です。と、思ったら散歩に行くようです。