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いま東京でもっともヒップでクールな社交場として話題の新宿歌舞伎町ロボットレストラン。当初は静観のかまえだったのですが、あの基本的に何事にも評価がしょっぱい藤井さんをして「また行きたい」と言わしめるほどの出来らしいので、「しょーがないなー」とアンディ、林田社長らとともに行ってみました。したら、早速ロビーに前の回を見たライターの石井敏郎さんがいらして、「おつかれさまでーす」なんてナチュラルに声をかけてくれたものだから、一体ここはどこなんだ?と妙な感覚に襲われてしまいましたよ。さすが、いま東京でもっともヒップでクールな社交場のことだけはある。
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ともあれ、まずその立地からおののくんですが、普通に風俗店とキャッチがひしめく桜通りのど真ん中にありまして、すぐ見つけられるかなと思っていたら隣にあるキャバクラと漫画喫茶の照明にすっかり同化していて、あやうく前を素通りしてしまいました。おそるべし歌舞伎町。
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店内は社長が「マカオみたいだな」と言ったように、電飾や反射板を多用しまくった安くてわかりやす〜いアジア的成金趣味なインテリアで、待合室と呼ばれるサロンには早速噂のロボットが2体、まるで仏像のように鎮座しておりました。ちなみにデジカメやビデオカメラによる撮影はこの待合室内までで、地下2階の会場では携帯電話やスマホのカメラのみ撮影がOK。低画質なら撮影してもいいよーっていう、この辺の割り切り方というか、姿勢は非常に好感が持てます。

そもそも入店に際してのドレスコードからして独特です。暴力団員や水商売関係者、泥酔した人、タトゥーが見えている人などはわかるのですが(といってもショーにタトゥーが入りまくった踊り子さんが出てくるんですけどね)、なぜかサングラスした人、派手なコスプレをした人、26歳未満の男性も入店禁止なのです。まあ、派手なコスプレはショーの妨げになるとして、26歳未満NGはつまり大学生とか遊び方をまだわかってないガキが大勢で来るなってことでしょうか。サングラスまでは、よくわかりません。
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待合室をサロンと書いたのは、突如あらわれる巨大な女性型ロボットを前にして、妙にテンションがあがり、知らない客同士で思わず会話をしてしまうからです。人間にしてはややデカすぎるサイズ感に加えて、首や顔、目などのほかにおっぱいまで揺らせる無駄なギミック感、全体的にリアルなくせしていきなり下半身は鉄骨むき出しの半人半機なやっつけ感などが相まって、もう笑うしかないんですけど、笑ってしまうのはきっと怖いからなんだと思います。こいつらがある日突然侵略してきたら、勝てる気がしない。東洋初のロボット・学天則もこんな感じで90年前の人々に迎えられたんでしょうか。
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ともあれ、この後ショーが始まるわけなんですが、その様子はすでにさまざまな人がレポートしているので割愛しちゃって、思ったことを箇条書きしちゃいますね。

・そもそもレストランじゃなくてショーです
・飲酒したい人は待合室で缶ビールを買う謎システム
・料金は弁当、お茶、鑑賞料がコミコミで4000円
・地下1階にあるキャバクラとつながってる…
・というかキャバクラのお姉ちゃんがショーに出てくる
・ショーの中でロボットが活躍するのは一瞬(笑)
・つまり、最終的にキャバクラのショーなのかこれは

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最近まで入場料は3000円で、客席は50席しかないのにダンサーは20人近く出てきて、お茶も弁当も付くなんて、どう考えても採算が取れないから絶対におかしいと藤井さんなんかは指摘してて、確かにロボットの制作費や内装のことまで考えるとペイしない感じですが、お姉ちゃんたちは上の階からショータイムの時だけ下りてくればいいわけだし、観客がお姉ちゃんに会いたければ上の階に行けばいいわけだし、意外とこれビジネスとして成り立ってるんじゃないかと思ったりもしました。ロボットは、興行的なアトラクションが企画倒れして、行くあてがなくなったロボットの使い途を考えた、みたいなストーリーじゃないかなあ。じゃなかったら完全にショッカーの仕業だなあ。

ショーじたいは非常に素晴らしいもので、太鼓をズンドコ鳴らしたり、長崎くんち的なじゃおどりが見られたりするので、むしろ日本人よりガイジンの方が喜ぶのではないかと思いました。弁当だって嬉しいはず。というかガイジンに見せて間違ったニッポンを発信したい。ただ、今のところ電話予約か店頭でのチケット購入のみなので、コーディネイトする人がいないとガイジンが観に来るのは難しいかもしれません。
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とりあえずぼくは、ダンサーのおなかを見て腹筋を割りたいと思いました。以上です。そしてミニくまちゃんはダンサーさんに人気でした。よく考えたらドレスコードに引っかからなくて良かった。

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