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吉祥寺の武蔵野市立吉祥寺美術館で、絵本『ムッシュ・ムニエル』『やっぱりおおかみ』や、村上春樹の『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』カバーイラストなどで知られる漫画家・絵本作家の佐々木マキの展示会に行って来ました。
佐々木マキの絵本、特に『ムッシュ・ムニエル』シリーズ、『くったのんだわらった』『やっぱりおおかみ』は、『だるまちゃんとてんぐちゃん』『ぐりとぐら』『11ぴきのねこ』『しょうぼうじどうしゃじぷた』などに並ぶ、ぼくのソウル絵本です。

ポップで、シュールで、まったく日本を感じさせない無機質な異国情緒と、スクエアな画面構成でいながら、暖かな線と優しい水彩の色使いは、ぼくの大好きなタッチとして確実に刷り込まれております。そしてこう、ムッシュ・ムニエルに代表されているように、いくら泣いても笑ってもどこか無表情な登場人物たちや、不条理なストーリーに、言いようのない怖さを感じます。

そんな佐々木マキの絵本や漫画、イラストなどが一堂に会した展示会なのですが、旬の話題的には、村上春樹の著作に使われているカバーイラストや挿絵の原画も見られる点でしょうか。それでいて入場料100円と破格なのですが、そのかわりカタログはじめポストカード、クリアファイル、バッグ、食器などなど充実しまくったグッズが財布のひもを盛大にゆるめてくれます。
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中でも羊男のシールやスタンプは、ある意味村上春樹グッズ(雑貨)と呼べなくもないのでファンは注目です。おもちゃ好きとしては、佐々木マキキャラのソフビやぬいぐるみ(第1弾はムッシュ・ムニエル、はぐ、羊男、やっぱりおおかみ、とか)があればいいのになあと思ってしまいます。

展示は入れ替えがあり、5月15日まで前期で、18日から6月23日までが後期となるようです。また、その後全国を巡回するようです。

久しぶりに佐々木マキの世界に触れられて、ぐいっと懐かしい気持ちになったとともに、あらためて作品をじっくり見たいと思った今回の展示会。最近リリースされた作品もありますし、ゆっくり絵本を買い直していって、ゆくゆくは全部集めてしまいたくなりました。

そして、あらためて吉祥寺ってすごいですね。ブランドも商店街も家電量販店も公園も全てが揃っている。きっと住んだら、都心に出てくる必要がないですね。一瞬そういう選択肢もありかもなと思ったのですが、人が多すぎて気持ち悪くなったので逃げるように帰って来ました。

関連リンク
佐々木マキ 見本帖|武蔵野市立吉祥寺美術館