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当初の予定より早めに下山してきたので、今日はファーストデーを利用し『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』を観てきました。
ついでに『ジャッキー・コーガン』『アイアンマン3』もフォローして本日は3本立てです。

最近映画系のエントリは東映特撮モノしかアップしてないんですが、今年に入ってから観た映画を思い出しつつ自分用にメモしておくと──

『フランケン・ウィニー』『TED』『アウトロー』『クラウド・アトラス』『ロンドンゾンビ紀行』『ジャンゴ』『アルゴ』『レ・ミゼラブル』『フライト』『ムーンライズ・キングダム』『ヒステリア』『横道世之介』『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』『天使の分け前』『コズモポリス』『トラベラーズ』

──と、おお、週1ペースで観てますね。近ごろ観たい映画が多くて全然消化できないほどです。

この中で、世間的にはあまり高評価ではないけれど、個人的に面白かったのはトム・クルーズ主演の『アウトロー』ですね。手荷物はおろか、クレジットカードや携帯電話すら持たず、体ひとつで全米を長距離バスで放浪する“ジャック・リーチャー”のウルトラライトな生き様にシビれました。推理ドラマとしてのストーリーや、軍隊式格闘技を多用したアクションも素晴らしい。

で、肝心の『スーパーヒーロー大戦Z』は、昨年第1作目を観ておきながら今さら気づいたんですが、これは現役ライダーと現役戦隊の競演映画というのはあくまで包装紙で、中身は東映特撮OBOGによるリミックス作なんですね。今作の主人公は実質ギャバンとゴーカイシルバーとイエローバスターの3人で、ウィザード組はまだしも、キョウリュウジャー組の出番はほんのちょい。そういや前作も実質ディケイド×ゴーカイジャー映画でしたものね。

そりゃ、オンエア中の役者を拘束するのも限界がありますから、OBOGを駆り出して作るほかありません。

しかし作品は相変わらずのドタバタ展開で、近年の劇場版ヒーロー&怪人の使い回しも多く、ストーリーの強引さとも相まって、まるで遊園地のヒーローショーを、公式が真面目に映像化しちゃったかのような印象です。あえて愛のムチ(何様?)をふるうと「スーパーヒーロー学芸会」「東映による二次創作」みたいな。

この辺はわざと期待を裏切ったのかもしれませんが、ファンなら当然予想していた「ウィザード&マジレンジャー」「キョウリュウジャー&オーズ プトティラコンボ」などの共闘シーンもありません。

そんなしょっぱい映像中にて、一服の清涼剤となったのが敵幹部・本田博太郎の怪演でしょうか。セリフでは、シャリバンをして「チョコバーの包み紙みたいなヤツが来たぞ」(適当)と評した仁藤のものが光っておりました。

しかしこの手のガヤ映画はいつまで続くのでしょう? かと言って、単独ヒーローの作品をバカ丁寧に作っても、動員が伸びる見込みもないのでしょう。結局、テレビの視聴率と同じで、ヒーロー全部入り映画というのは、観客のニーズに製作側が応え続けた結果なのかも知れません。

その一方で、予算が全然違うので比べるのは可哀相ですが、『アイアンマン3』は3作目にしてもなお、前作を上回る面白さをキープしていて、正直おののきました。最近悩めるアメコミヒーローが多いなか、トニー・スタークの達観したやさぐれ具合には癒される想いです。

『ジャッキー・コーガン』は…期待外れでした。以上。

関連リンク
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z|東映
アイアンマン3
ジャッキー・コーガン