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先日の東京おもちゃショーで衝撃を受けたバンダイ ガシャポンの『ほじれるんです。』。人の鼻を模したキーホルダーで、鼻の穴に思う存分指を突っ込んでほじほじできる、いわば『∞ほじほじ』ですが、「いやあ、バカだなあ(讃辞)」と思っていたら、やはり『∞プチプチ』高橋晋平さんの仕業でした。
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ベーシック鼻、ワイルド鼻、美人鼻、アイドル小鼻の8種+シークレット。
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鼻に指を突っ込んで思いっきりスナップさせると「鼻鳴らし」が楽しめます。
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「指を突っ込んでるだけでも落ち着くんです」と高橋さん。

こうして好きなだけ鼻くそほじりが楽しめる『ほじれるんです。』。自分の鼻がムズムズするけど、人前なのでほじれない、という時もカバンにぶら下げたコイツで代替できますね。またそれぞれの鼻の中には、様々な形状の鼻くそに見立てたディテイルがあり、指で確認することで「ほじれるような、ほじれないような」もどかしい気持ちを味わうことができます。

『∞プチプチ』の爽快感に比べたらちょっとパンチに欠けるのでは?と思ったんですが、指を突っ込む行為じたいが快感であるとロジックのようです。確かに可愛い女の子の鼻の穴とか、指を突っ込みたくなりますもんね(ならない?)。9月発売で1回200円です。
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もうひとつ、リリース発表はまだですが、特別に見せていただいた10月発売の『スマートキッス』。スマホのホームボタンに貼るシリコンゴム製の唇型立体シールです。ボタンを押す度に、唇の柔らかさが堪能できるという、これまた変態的なアイテム。

スマホに顔写真を表示させると、その人とキスしているような遊びも可能。ただ、キスした途端に写真の人が遠ざかってホーム画面に戻るので、一抹の寂しさがあるんですけどね。また、手紙などに貼るのもありそうです。

バリエーションは、てへぺろ、ぼってり唇、男の唇、おねだり唇、かわいい唇など全8種+シークレット1種。こちらも1回200円。

鼻も唇も80年代雑貨的なアナクロ感が漂いながらも、ここ数年の高橋さんの仕事は『3億円』もそうでしたけど、おもちゃとしてシンプルというか、ミニマルでコンセプチュアルな傾向がありますね。そう、もはや鼻とか唇とか、思わず人が触ってみたくなるパーツそのものを切り出して、それを世に問うてみる現代アート作品の様相を呈しています。

そもそもガシャポンという販売方法や製品のあり方じたいが、多くのお客さんが目的意識が持って買いに行くものではなく、ほとんどが思わぬ場所で不意に出会って買ってしまうという、いわば不要不急のものばかりを扱っているため、その売上げデータたるや「ウケたか、ウケなかったか」がビビッドに出てくる特殊な商材であるようです。高橋さんいわく「突然出会った商品に対して200円、300円を出してもらうインパクトが必要で、ビジネスというより人間対人間の勝負をやっている感覚」なのだそうです。

これまた行動心理学的な側面も出てきます。面白そうですが、プレッシャーも相当なものでしょうね。
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しかし、オシャレなカフェでアサイージュースを飲みながら、大の大人が2人で鼻の模型をほじほじしてるという絵。

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