fz300
そろそろ「散財 of the year」を選ぶ頃合いながら、この期におよんで物欲エントリです。iPhone6s Plusの購入、そしてソニーCyber-shot DSC-RX100M3の故障もあって(はよ修理せねば)、「もうiPhoneだけでいっか」という気分になっており、iPhone用の拡張レンズまで個人輸入してしまったのですが、それでもたまに光学300mm相当のSEL18200を持ち出して撮影すると「やっぱり高倍率ズームって楽しいよね!」という気分になります。
あわせてiPhoneやコンデジでは弱いなと痛感するのが、暗い場所での撮影です。暗所性能が強いと暗い場所だけでなく、手前のミニくまちゃんと背景の山どっちにもピントが合ってるような被写界深度の深い=パンフォーカスの写真を撮りやすいのです。いっそ、思い切ってソニーのα7Sシリーズいっちゃおっかな!なんて血迷ったものの、α7SⅡはボディだけで40万円もするので却下! もっとも、デジタル一眼もミラーレスも左手でズーム操作を行う必要があるため、ミニくまちゃん撮影に必須の「片手だけでオペレーション完結」という条件を満たしません。

いま、特殊な話をしています。

条件を整理しましょう。

・めちゃくちゃ高倍率ズーム
・暗い場所に強い(撮像素子がデカい、レンズが明るい)
・軽量コンパクト
・片手で操作が完結する
・炎天下で助かるEVF付き
・起動とAFが速い
・Wi-Fi完備
・できたら防水(もしくは防滴)
・USBケーブルで充電可能

あれこれ考えた結果、RX100系と同じ1インチのCMOSセンサーを採用した光学16倍ズームの、パナソニックLUMIXのDMC-FZ1000というモデルがいいのかな?と思ったのですが、1年半くらい前のモデルなので安いのは良いとしてWi-Fiとか防水防塵性能とか付いてないんですよね。いや、その以前に831gは日常でも旅行中でも持ち歩く気にはなれません。

そこで目をつけたのがこの秋登場した同ルミックスのDMC-FZ300です。

イメージセンサーが1/2.3型とスマホやコンデジレベルの狭さがめちゃくちゃ引っかかるものの、全域F値2.8の光学24倍ズーム(600mm相当!)という分不相応なレンズと組み合わさっているおかげか、ヨドバシカメラの作例などを見ると思ったより撮れています。

冷静に考えたらイメージセンサーが4倍のFZ1000が光学16倍ズーム(400mm相当)でも、そっから切り出した方がFZ300より高画質っぽいのですが、FZ300の美点は691gと130gほど軽いのです。いや、軽いのか?

でもでも、防塵防滴だし、Wi-Fi対応だし。あと11月末に撮影後でもフォーカスポイントが選べる「フォーカスセレクトモード」に対応したので、「ミニくまちゃんにピンが来てた方が良かったな」とか「背景ピンの方が良かったな」といった後悔がなくなりそうな気がします。

ただやっぱり引っかかるのが重量。前機種のFZ200から100gも重くなってしまったそうで、取材や登山、旅行といったココイチはともかく、デイリーに持ち歩けそうにありません。そうそう、他にも絞りの深さは最大(?)F8でパンフォーカスが期待できそうになく、今どきUSB充電に対応していない点もマイナス要因です。

そんなこんなで一度そそり立った物欲は、ひとまずシュンと萎えているのですが、ともあれ一度使ってみたい機種ではあります。なんにせよウルトラライトと高精細な写真は両立しませんね、こりゃこりゃ。

関連リンク
DMC-FZ300|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
DMC-FZ1000|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
α7S II | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー