マレーシアの旅2日目にして、いきなりメインイベントであるキナバル山に登ります。富士山よりも高い4095mのキナバル山は、東南アジア最高峰のひとつ。世界自然遺産ゆえに登山者は厳しく制限されておりまして、1日にたった130名しか入山することができません。これは途中にある登山基地ラバン・ラタのベッド数が限られているため。2年半前に登った時は180床でしたが、昨年6月の大震災により山小屋が倒壊したためさらに狭き門になっているのです。当然、登山道も崩落しておりまして、ようやく復旧したのが昨年暮れ。今回はその復興したキナバル登山道をこの目で確かめるべく、ミニくまちゃんが視察にうかがったという次第です。
睡眠時間1時間ほどで朝。ホテルGRANDISからはガヤ島が拝めます。
ホテルの朝食に間に合わなかったので、ドライバーさんオススメの食堂へ。
ツーリストは絶対に入らない、入れない雰囲気のローカルレストラン。
キナバル山の日本語ガイドはジュアティム・シピンさん(オーシャン・デライト所属)。
オーダーはトムヤムクンヌードルです。ガツンとした辛味で眠気を覚ましたい。
迂闊だったのはエビをむきむきしなくてはならず、手がベトベトになってしまったこと。
汗だくになりながらも完食だニャーン。
店名は「BAKUT CANTEEN」。ディープなKKを楽しみたい方はどうぞ。
KKから2時間でキナバル公園事務所着。ガイドはギンソス・マギアウ氏。EDOGAWA。
いらない荷物を預け、山の上で必要な荷物はポーターに託す。
暑さ&日焼け防止したらはからずも山ガールぽくなった。足もとはトレランシューズ。
登山口ティンポホンゲートへ。
今日はいきなり登頂せず、6km先にある登山基地ラバン・ラタを目指します。
ものものしい鉄格子を抜けて、いよいよキナバル山にしゅっぱーつ!
最初の滝が枯れていて、いきなり地震の爪痕を実感。
さらに崩落した崖を間近に確認。序盤も序盤ですが雨がパラついてきました。
それでも平坦な道が続けばいいんですが、実際はゆるゆるとした登り基調です。
ちょいちょい休憩小屋(トイレ付)があるので、難易度は高くないと思われます。
3:4の写真は、小林くんが撮ったやつ。美しい。
小屋付近に多いのが弁当狙いのリス。偶然トカゲに見えますけども。
配給された弁当はチーズばっかりサンド…。隣の客の具はまだ彩り豊かだったのに!
リンゴとゆで玉子だけ食べました。
そうこうするうち天気がどんどん悪くなり。
この小屋で小一時間足止め。
「雨が降ると巨大なヒルが出ることがある」とジュアティムが言った途端に出たー。
ガイドですら滅多に見ないという赤いヒル! ミミズを丸呑みしようとする姿を4Kで。
時期の問題なのか、ウツボカズラは小さめ。
せっかくフルサイズを持っていったんですが、雨ゆえに出番がありません。
近くまで寄らせてもらえるタイワンツグミ。こいつも弁当狙いかもしれない。
キレイなお花。あなたのお名前なーに?
一時は豪雨だったお天気も回復傾向。まだ4km未満ですけどね。
ふと空を見上げるとラバン・ラタを捉えることができました。
だんだん岩稜地帯が増えてきます。雨が上がって湯気が立つ。
この辺からコグレさんとははぐれ、ぼくと小林くんが先頭集団を形成します。
その先頭集団に軽々とついてきたジュアティム。
晴れてきたので濡れたレインウエアなどを乾かします。
あまりに腹が減りすぎた小林くんがあのチーズサンドをウマイウマイとたいらげる。
空腹は最高のスパイスとはよく言ったもので。下界に虹がかかります。
ここまで来たらラバン・ラタまでまもなく。
途中、豪雨で足止め食らったためなんだかんだと7時間かかってラバン・ラタとうちゃく!
白い部分が地震で剥がれ落ちた岩壁。
お宿に入る前に晩ご飯食べちゃおうってことになりました。
前回と同じビュッフェ形式。ラム焼肉と焼きそばと冬瓜のスープが美味しかったです。
方角的に日没が隠れちゃうんですが、それでも刻一刻と暮れる空。
そうそう、今回もコタキナコと登っております。現地のエナジードリンクを仕入れる。
小林くんはラバン・ラタ直前から突然うなだれて、高山病になってしまった模様。
だってすでに標高3272mだもの。空はなかなか美しく焼けました。
α7SのSEL24240が炸裂します。
さらに5分ほど登った山小屋(ヴィア・フェラータの事務所)で今夜は就寝です。
2回目(前回の模様)のキナバル登山はおおよそのルートをなんとなく覚えているからか、さほどしんどいとは思わなかったのですが、それでも途中で大雨に見舞われたりして、やはり一筋縄ではいかない山だなとの思いを新たにしました。
なお、翌朝は午前2時出発ゆえ、1時台に起きねばなりませんが、この日も原稿の戻しだなんだとあった上に、DiGi・MAXISともに電波状況がよくなかったので、睡眠時間がギリギリ削られてしまいました。そもそも、これも高山病が原因なのか睡眠導入剤を飲んでベッドに入ってもなかなか寝付けず、目を閉じて大人しくしていたらいつのまにか起床時間になってしまったような次第です。
この日の模様は「ネタフル」に詳しいのですが、ともあれ「仕事を持って聖山に登るな」「弁当に期待するくらいなら自分で行動食を持って行け」「ケータイはCELCOMが良く入る?」「防水デジカメを下界に預けるな」というのが教訓かもしれません。
つづく。
関連リンク
・コタキナコKOTAKINAKOコタキナバル
・ホテルグランディス (Hotel Grandis) -マレーシア- 口コミ・価格比較・宿泊予約
・オーシャン・デライト(日本語ガイド)
・キナバル山登山の手続・料金・行程 / 初心者の登山とキャンプ入門
・www.mysabah.com/download/mt-kinabalu-laban-rata-room-rates.pdf