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NHK大河ドラマはおろか、ろくに時代劇を観たことがありません。今年は柴咲コウ主演の『おんな城主 直虎』? それほどの時代劇音痴ではありますが、みなさん、件の井伊直虎以外にも女城主がいたことをご存じでしょうか。それが戦国時代、岐阜県恵那市にあった岩村城の女城主「おつや」。いや、ぼくもさっき知ったばかりなんですけどね。
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舞台はGIF県。これで二度目くらいの訪問かと思いきや、黒部五郎岳も岐阜だった。
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恵那市は渋谷の自宅から名古屋駅経由でおよそ3時間半。
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さらに恵那駅からローカル私鉄の明知鉄道で30分。なぜかすごい人ごみで乗車率200%。
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4時間かけてやってきました、女城主の里・いわむら。
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関係ないけど明知鉄道のマスコットキャラ「てつじい」が可愛すぎる。
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岩村町は江戸時代から明治・大正・昭和初期の風情を伝える城下町が1.3kmも続きます。

いわむら城下町のひなまつり(3/1〜4/3)


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なぜこんなに人が多いかと言うと、「いわむら城下町のひまなつり」が始まったから。
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ドドンとオープニングイベントを盛り上げるのは岩村城女太鼓。よ────ッ!!!!
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で、恵那市唯一の酒蔵・岩村醸造の樽酒、その名も「女城主」で鏡割り。
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来場者に振る舞われます。日本酒苦手だけど飲みやすくグビグビいっちゃう。
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さらにTEAM垣んちょによる時代劇『女城主』の上演。ちびっこ参加の殺陣コーナー。
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この方が岩村城の女城主「おつや」(イメージ)です。
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最後はゆるキャラたちによるお遊戯コーナー。県のキャラ「ミナモ」は上座なのね…。
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こちらが恵那市のキャラ「エーナ」です。名産品の栗が下地です。
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個人的には「てつじい」推し。リンゴ肥満体型がきゃわわ。
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きゃわわつながりで東京からやってきたゲストはミス実践2016の郷田さくらさん。

なぜならば、実践女子大の創始者・下田歌子ゆかりの地だからです。毎年学生がお墓参りするらしい。
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両サイドは準ミス…ではなくて郷田さんのお友達だとか。ミスはお友達も可愛い。

岩村醸造の蔵開き


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あと、やたら町に酔っぱらいがいたんですが、それは岩村醸造の蔵開きがあったから。
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入場料300円ながら、お猪口(100円相当)と200円の買い物券が付くので実質タダ。
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1787年創業。江戸時代は間口の広さで税金が決まったのでお店が細なが〜い。
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明治時代にイギリスから輸入して敷設したというトロッコ軌道が、いい風情を醸してます。
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なお、鏡割りで提供されたのは「ゑなのほまれ」だとか。ワインみたいで飲みやすいよ。
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町全体が酔っぱらってて面白れえ。我々はランチにと「寿司幸 岩村やなぎ屋店」へ。
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お寿司、お造り、茶碗蒸しなどいろいろ付いた「おんな城主御膳」は1080円とお値打ち。

その他、重要伝統的建造物群保存地区でもある城下町の見どころフラッシュ!





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女城主の里にちなんで、各戸の暖簾に奥さんの名前が書かれているのが面白い。としよ。

日本三大山城・岩村城址へ



いよいよ岩村城(跡)へと向かいます。その前に歴史資料館へ。元は岩村藩藩主邸跡。
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普段殿様は本丸におらず、毎日城から役人が下りて来たんだそうですって。
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ひな祭り中なので岩村城にあったひな人形を展示しています。
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ほとんどシーサー状態の狛犬。右の吽像が真顔すぎる。
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初版200部の日本初の英和・和英辞典も公開されております。
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日も暮れかけてきたので、さっさと岩村城に登っちゃいましょう。残り700m。
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足もとこそ石畳ですが、ほぼ山登りですので運動靴必須よ。高齢者は杖もね。
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随所に見られるクランクは、攻め込んでくる敵の勢いを弱めるためだそう。
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なお、その他の日本三大山城は「大和高取城(奈良)」「備中松山城(岡山)」だとか。
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ようやっと一の門にやってきました。この後ナンボも門が続きます。ゼェゼェ。
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石段・石畳が続くかと思いきや、突然けもの道っぽくなったりしてトリッキー。
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山城って籠城向きだそうですが、そも籠城作戦は何をもって「勝ち」なんスかね。
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ともあれ岩村城にはいたるところに井戸があり、籠城に欠かせない水が得られたとか。
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ようやくハイライトの六段壁が見えてきました。よくぞ生き残ってきた我が精鋭たちよ!
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このS字が画になるんだけど、せめて電柱を茶色に塗ってけれー。
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それにしてもガイドの伊藤さん(推定70歳)が元気。
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ほぼ日没時刻に本丸跡にとうちゃく! 駅から歩けばほどよい運動になります。
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そうそう、女城主おつやですね。この箱に100円入れたら教えてくれますよ。
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おつやは織田信長の叔母さんで、岩村城に嫁いできたのですが主人が病死ェ。
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女城主として城を背負った際に、襲ってきたのが武田の家臣・秋山虎繁。
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3カ月にわたる籠城戦の結果、敵と再婚というウルトラCでお城を守り抜いたのですが。
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それが信長の逆鱗に触れ、秋山ともども逆さ磔の刑で処せられたのでした…。

岩村山荘でジビエ料理(と昆虫食)


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悲運の女城主に想いを馳せつつ、岩村城の中腹にある岩村山荘へチェックのイン。
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恵那散策に欠かせない宿ですがお風呂は温浴剤。しかし打たせ湯があるのに水温なのはなぜ!
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それはともかくお楽しみは炉端テーブルで焼く、戦国料理でしょう!
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今回はジビエ料理プランもお試し、おっさん2人でシェアしました。
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恵那市は長野の南信地方と文化的に似ているので、蜂の子の佃煮も楽しめます。
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自然薯の山かけご飯にヘボ(蜂の子)トッピング。蜂の子は普通に佃煮でした。

そんなこんなで城下町散策に酒蔵見学、山城ハイキング、地元グルメとパツパツ盛りだくさんだった恵那市岩村町の旅。『おんな城主 直虎』も追い風となり、今後はメディアで取りあげられることも増えそうです。歴史ファンはもちろんのこと、のんびりと古い町並み歩きを楽しみたい(今回はひな祭りイベントと蔵開きが重なったので、たまたま人出が凄かっただけです)という方は要チェックですよ。

関連リンク
女城主の里いわむら【公式】戦国の世を凛として生きた、おんな女城主おつや | 恵那市観光協会が運営する「おんな城主」公式観光情報サイト。 女城主の里いわむらの見どころ・楽しみどころ・グルメ情報満載!岩村町の歩き方ガイド!
城下町ホットいわむら
Akechi Railway Co.ltd - 明知鉄道株式会社
【女城主】岩村醸造株式会社 オンラインショップ
「岐阜・恵那市岩村 もうひとりの女城主がいた岩村城」 : じぶん日記
【旅】#岐阜いわむらうれしー もう一人の女城主の城に登ってみた(1) : イカズブログ
いわむらゲストハウス やなぎ屋
*岩村山荘*岐阜県恵那市岩村町*岩村山荘*人のやさしさとぬくもりが残る町~恵那で宿泊*
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』