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昨日で43歳になりました(Facebookでのお祝いコメントありがとうございます)。さりとてキリが良いわけではなく、語呂が良いわけでもなく、厄も明けちゃったしお正月以上に特筆すべきことがありません。
無理やり触れるとすれば、誕生日が年度の節目ゆえ、大学を卒業してまるまる20年経ったアニバーサリーと見なすことができなくもない点。ただ、北海道での大学生活に大した思い入れがないのと、卒業後しばらく就職浪人をしていたのとで、20周年と言われてもピンとこないのが正直なところです。

ただ、少し前までは「学生時代からもう十数年も経ったのか!」と驚いたものですが、さすがに振り返り飽きて、最近ではその事実をあっさり受け入れがちです。

振り返りすぎ症候群。

おそらく、iPodやYouTubeに代表される巨大なアーカイブが生まれてこのかた、古いコンテンツにいつまでも触れ続けられるようになり、よほど不意を突かれないと「懐かしさ」がこみあげてこなくなっちゃったから。『エイリアンズ』なんて17年前の楽曲なのに、ことあるごとに聴いてるから懐メロだとすら認識してないもの。


かたや、年々加速度的に時間が過ぎ去っているのも実感してまして、ほんの数年前のことのように手応えのある記憶が実は20年前だったとしても、それはそれで納得しちゃう。

学校や会社をサボって布団の中でまどろんでいたときのような気持ち。

もちろん、生来の新しいもの好きなのでアップデートしているものもたくさんあります。ただ、テクノロジーの使い方でいうと、「まだ見知らぬ新しいものごと」に出会うツールのつもりが、「自分が見たいものごとだけを見る」傾向をより強めているだけな気がしなくもありません。それはそれで悪いこととは思いませんが。

いずれにせよ、人生はあっちゅう間。35歳くらいから毎年言ってますけど、もう折り返し地点はとうの昔に過ぎているわけで、今さら進んで臭いものの蓋を開けてく必要もないし、でもやりたくなったらやればいいし、そういうことも含めて今後も「いかにして自由でいるか」をテーマに、藁にもすがる勢いで目の前の小銭と据え膳を掴みにいきたいと思います。