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11月末から12月頭にかけてスペイン・バルセロナに行ってきました。齢43にしてギリシャ以西の初ヨーロッパ。ドバイ経由で移動時間も長いので、かねてより購入を悩んでいたソニーの左右独立型ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン(長いな)「WF-1000X」を、出発前日の勢いに身を任せ銀座のソニーストアで買ってみました。
ここ3年ほどは左右のドライバがケーブルで繋がれたBluetoothイヤホン、Jaybirdの「BluBuds X」「同X2」にコンプライのウレタンイヤーチップを装着した機材で十分満足していたんですが、さいきん後から買ったX2が壊れてしまい、「(あまりバッテリーがもたない)BluBuds Xいっこじゃ心もとない」「3000円の格安Bluetoothイヤホンも買ってみたけど納得がいかない」「左右独立型にも多少興味がないわけではない」「AirPodsは使い勝手が良さそうだけど見た目と音質が気にくわない」「ノイズキャンセリング機能も欲しい」という諸般の事情で、WF-1000X以外の選択肢はないのでした。

懸念があるとすれば「充電器兼用のケースがそこそこデカい」「実質2時間強しかバッテリーがもたない」「値段が高い(3万円弱)」あたり。

とはいえ競合はありません。買うしかない。幸いソニーストアの10%割引クーポンに、アプリダウンロードによる1000円引きキャンペーンだなんだで、2万円強で入手できました。ワイド保証は一瞬5年かなと思ったものの、3年をチョイス。それだけ使えば次世代モデルが出てくるので。ボディカラーはブラックかゴールドで悩みましたが、この手のガジェットはイヤリング然としたジュエリー感もあるのでゴールドにしてみました。金髪だし。でも実際はシルバーとかガンメタに近くて思ったほどきらびやかではありませんでした。

これにコンプライのTs-200をくっつけて完成。

肝心の使用感は、洋服の襟やフードにすら引っかからない完全ワイヤレスのフリーダムと、MDR-EX650の音質を目指したとされるその高さは良いものの、「ノイズキャンセリング効果がさほど感じられない」「(本体アプデしても)頻繁に接続が切れて音飛びする」「外音を取り込みたい時はだいたい音楽も再生停止したいので、いちいち左右のボタン両方を押す必要がある」というわりと致命的な弱点がありました。

ノイズキャンセリングイヤホンを買う目的ってほぼ無音の環境が欲しいからであって、中途半端なマイルドさはいらないというか、NCレベルはアプリで自由にイジれるようにしてほしいのがひとつ。音切れに関してはAirPodsはそんなに発生しないとの噂なので、ソニーの技術力が足りないのか、アップルがレシピを秘匿しているのかのいずれかでしょう。この問題が本体アプデで改善される余地があるのか、それともBluetooth5あたりまで待たなくちゃいけないのかは不明。最後のワンタッチNCオフ&再生停止機能もアプリの設定に忍ばせてほしいところです。

というわけで世界初の左右独立型ノイズキャンセリングイヤホンは、まだまだオススメできるレベルには達しておりません。買ってしまった身としては、なるべくアプデ&アプリで諸問題がクリアされることを祈るばかりです。

関連リンク
WF-1000X|ソニー


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