soty2017
その年に買ったガジェットから忘れ得ぬ名消費を振り返る「散財 of the year」。11年目を迎えた2017年は、例年に比べると──稼ぎもないのに──はっちゃけ気味。さて、今年はいったいどんな名品・迷品が選ばれるのでしょうか? 相変わらず無駄に公平を期して、前年の12月から今年11月までに購入した商品の中から選出いたしましょう。

これまでの散財 of the year


ノミネートの前に、これまでのSOTY大賞の振り返り。

2007年 ホンダGathersM(バイクナビ)、二輪車ETC
2008年 シチズン アイバートM(スマートウォッチの走り)
2009年 アップル iPhone3GS
2010年 ソニー α Eマウント NEX-5
2011年 SPOT Connect(※アプリが32bitのためiOS11で文鎮化)
2012年 アップル iPad mini Wi-Fi+Cellular版
2013年 Livescribe wifi スマートペン
2014年 JayBird BlueBuds X(ワイヤレス防滴イヤホン)
2015年 該当なし
2016年 アップル iPad Pro 9.7インチ

無理くり傾向を述べるとしたらスマートウォッチやワイヤレスイヤホンといった「ウェアラブル」、もしくはライター業務をエンパワーする「業務用メモ」に特化したガジェットが多いような気がしないでもありませんわかりません。で──

エントリーアイテム


大物ガジェット
【タブレット】アップル iPad Pro 12.9インチ Wi-Fi+Cellular(2nd)
【レンズ】ソニー SEL50M28
【デジタルカメラ】ソニー DSC-RX100M5
【デジタルカメラ】ソニー DSC-RX10M4
【パノラマカメラ】Insta360 ONE
【ストロボ】NEEWER TT560
【ワイヤレスイヤホン】JPRiDE JPA2 Live
【ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン】ソニー WF-1000X
【ゲーム機】任天堂 ニンテンドースイッチ
【TV】アマゾン Kindle Fire TV Stick
【プリンタ】キヤノン セルフィー CP1300
【骨伝導スピーカー内蔵サングラス】ZUNGLE

周辺機器
【タブレットアーム】Yoosion iPadスタンド/Whaleship スマホタブレットホルダー
【USBケーブル】サンワサプライ どちらも両面させるmicroUSBケーブル(2m)
【クリップ】ai-lead Apple Pencil用クリップほかもろもろ

家電・グルーミンググッズ
【シェーバー】シック ハイドロ5 グルーマーホルダー
【毛玉取り器】テスコム KD778
【鼻毛抜き】鼻毛ワックス脱毛専用スティック
【口腔洗浄器】パナソニック ドルツ EX-DJ61
【ヘアアイロン】コイズミ タイニー KHS-8500

栄えあるグランプリは?

iPad Pro 12.9インチ(2nd)とRX10M4


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iPad ProがSOTY初の2冠です! とはいえ中身は順調にアップデートされており、第2世代ではより大型の12.9インチをチョイス。購入前後にも書きましたが、全部入りにしてキーボードカバーとアップルペンシル、保証をくっつけたら18万7704円(税込)と並のノートパソコンより高いんですが(それでも個人的にiPhone Xより安いと思う)──

・仕事道具として手放せない(主にNotability)
・Office、Adobe系といったビジネスアプリ対応の充実
・美麗な大画面による雑誌、写真、動画などコンテンツ消費の捗り具合
・Bluetoothスピーカーいらずの中音質
・MacBookと比較にならない起動の速さとネット接続のリニアさ加減
・二画面機能とファイラによるPCライクな使い勝手

などなどにより、気がついたらMacBook(12インチ)のバッテリーが息絶えていることがしばしば。12.9インチゆえデカくて重いのが相当ネックではありますが、初代iPadと同じ重量のくせにMacBook Pro 15インチとほぼ解像度が同じですし、「『CanCam』『ゼクシィ』よりは軽い」と自分に言い聞かせて持ち歩いています。

もっともいまだ諸手を挙げてオススメできるシロモノではなく、問題が大きく3つ。

Finder=ファイラ機能として鳴り物入りで導入されたアプリ「Files」が基本クラウド使用前提、つまり通信を確保できる環境でなければ十分に能力を発揮できません。また、スプリットビュー=二画面機能の改悪(Dockに置いたアプリしか追加できない!)。

そして、これが一番致命的でアップルも対処法を案内しているんですが、純正のスマートキーボードカバーを使ううち日本語入力ができなくなり、解消するには再起動を求められるんです。いずれもパソコンライクに使えるかと思いきや、かえってできないことに気づいたり、「今どきこんなバグあるの?」とがっかりするシーンが少なくないのです。

それでも今のところ代わりがないiPad Pro。Mac OSとiOSの間に挟まれた中途半端な立ち位置を、そろそろ上手に整理していただきたい所存。

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で、もうひとつのグランプリがソニーのサイバーショット DSC-RX10M4です。

コンパクトデジカメよりは遙かに大きく、ミラーレスやデジタル一眼レフよりは小ぶりな「1インチ」という、高画質と小型軽量のバランスをほどよく取ったセンサーを用いた(レンズ交換ができない)デジカメながら、広角24mmから超望遠600mmまでの明るいズームレンズ(F2.8〜F4)を備えた万能モデル。α7M2より採用され、α6500、RX100M5といった世代からはオートフォーカスも超高速かつ正確で、もはや超広角や水中、暗所といった、特殊な撮影環境以外で撮れないものはありません。

もちろんAPS-Cやフルサイズに比べたら質感や解像感は劣るものの、レンズ交換なしに近くから遠くまでピントがあって、シャッター音もたてず、あらゆるシチュエーションでパッと素早くそこそこ良い画が撮れるって、めちゃくちゃ便利。

あえて難点を挙げるとしたら「重い」「片手で操作が完結しない(ぬい撮りで困る)」「内蔵フラッシュでバウンスできない(RX100シリーズはできるのに…)」くらいでしょうか。

次点:しみじみ買って良かったモノ


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なぜトップ写真に餃子が出てくるんだ?のアンサーがこちら。2017年に購入したフルサイズミラーレスα7Sの単焦点マクロレンズ SEL50M28で撮ったものです。まるで『東京カレンダー』か『dancyu』か。

デカいセンサーサイズと、明るい単焦点(ズームできない)レンズの組み合わせによる写真のあがりは「これほどまでか!」とおののくばかり。接写ができるマクロレンズとも相まって、写真がうまくなったような気になれるというか、撮影が楽しくなること請け合いで、以降ぼくはおすすめカメラを相談されるたび、「やっすいデジタル一眼レフのボディ(だいたいEOS Kiss X7)に、明るい単焦点マクロレンズ(50mm前後)をくっつけろ」と回答しています。が、誰も言うことを聞いてくれません。聞け〜。


あとは、借りパクですが中国製のInsta360 ONE。同時期に似たようなスペックのリコーTHETA Vがリリースされましたが、バレットタイムができたり、自撮り棒が消えたり、パノラマ動画を後から撮影し直せたり(言ってる意味がわからないと思う)なんだりかんだりで、相変わらず日本製はアイデアとアプリで負けてる感じ。このへんは地道に説明して参ります。あと、超広角と水中に弱いRX10M4をフォローしてくれる存在かと期待。

その他、次点アイテムは「RX100M5」「鼻毛ワックス」ですかしらね。RX100M5は、70mmまでならF1.8-2.8通しとRX10M4より高画質なのですよ。

無駄遣い of the year 2017


このエントリでも書きましたが俺の満場一致でZUNGLEにけってーい! だって音漏れがひどいんだもの。あと、口腔洗浄器ドルツは携帯モデルで十分でした。ギリ入賞しなかったWF-1000Xは今後の本体アップデートや、リコール(右イヤホン交換)でまともに使えるようになる可能性に期待し情状酌量してみました。

NEXT UP 散財 2018


本当は「買って良かったアウトドア&旅行グッズ」や「旅 of the year 2017」もやろうと思ってたんですが、タイムアップにてこれにて終了。またの機会にまわします。

で、次に欲しいのはなにか?

それは、メインマシンであり仕事道具でもあるMacBook Proです。しかし、最低限こんだけのスペックは必要だなとCTOしたところ40万円を超えたのでいったん忘れました。スマホとスマートウォッチは決めてに欠ける。

あとはスリムなボディとフェイスライン、疲れを知らない胆力、食事とアルコールを無視する鋼の精神、豊富な語彙力、不労所得などが欲しいです。

みなさまよいお年を。