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くつひもでも、紐靴でも、とにかくシューレースが嫌いです。だって脱ぎ履きでいちいちしゃがまなくてはいけないし(腰に悪いし、まごつくし、いざというとき逃げ遅れる)、何かの拍子にほどけて危険だし、余ったひもがだらーんと伸びて見た目もだらしない。そこでこの数年はベルクロ(マジックテープ)のスニーカーにこだわってきたのですが、結局しゃがんで脱ぎ履きするのは一緒だし、というわけでここ最近はFAとしてスリッポンに漂着したのでした。
お仕事柄、必ずしもフォーマルな革靴が必要ないとはいえ、さすがにサンダルではみっともないし、長距離の歩行には心許ない。

ライトウェイトで、(しゃがまず)つっかけられて、そこそこの歩きがこなせる。となればスリッポン、別名ズックしかありません。とりわけ取材で、飲食店やお寺、温泉など頻繁に靴の脱ぎ履きが求められる旅行ライター界隈において、スリッポンこそがベストだと思うのです。

というわけでひとまず、VANSのスリッポンをお買い上げいたしました。

んが、靴底が薄いのか、ワイズが狭いのか、長時間履き続けるとやや疲れ気味。スリッポンは各メーカーから出ているので、シンデレラフィットに巡りあうまではしばし放浪が必要かもしれません。

ちなみにスリッポンを選ぶ際のNG項目としては「ベロが長いと履きにくいので避けるべし」という教訓を得ましたのでシャアさせていただきます。具体的にはリーボックのポンプフューリーとか、コンバースのスリップⅢとか。ベロが引っかかって足さばきだけで履くことが難しい。

いまだ見つかっておりませんが理想はミッドカットのスリッポン。バイクに乗ると足首が焼けたり、冷えたりしますからね。ベーシックなデザインで、GORE-TEXならなお良しです。

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あともうひとつ。旅のお履きものとして、近ごろ買って良かったと心の底から痛く感動しているのが、ビルケンシュトックのクロックスというか、EVAサンダルのマドリッドです(写真のベルクロスニーカーは失敗例)。KEENシャンティ派のぼくですら認めざるを得ない150gという軽さで、テントでもホテルでもリラックスフットウェアとして邪魔にならない軽さが身上。長時間のフライトでは保安検査前にこいつに履き替えて機内でだらだらしています。

残念ポイントがあるとすれば、つま先がむき出しなので岩がごろつくテントサイトやビーチでは危ない点。このへんKEENのつま先保護サンダル「ワイメアH2」をより軽量化していただけたらいいのになと切望する次第です。

【蛇足】
とはいえ冠婚葬祭、ドレスコードのある海外レストランなど、否が応でもスーツ&革靴スタイルを強要される局面もありましょう。そんな時に便利なのが、見た目はワイルドカードのストレートチップながら、ほぼスリッポンスニーカーのアシックス「テクシーリュクス」です。安いモデルは合皮ですが、そもこのご時世、革靴で角質とマメを作り足を酷使している方がナンセンス。かつ野蛮でアニマルライツ的にどうかという話です(どっちかというと水問題らしいですね)。堂々と履きましょう。

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