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そういや今日から平成仮面ライダー20作品目にして平成最後となるライダー『仮面ライダージオウ』が始まります。さいきん平成ライダーは観たり観なかったりでまともに追えていないんですが、なにせ記念作だし、『ディケイド』ばりの、いやオリジナルキャストが出演するという点ではそれ以上の歴代ライダー客演作ぽいので、しっかりフォローできたらいいなと思っています。
でもたぶん、ミニくまちゃん用のミニチュアを除いて、もうおもちゃは買わないような気がします。なにぶんアイテム数が多すぎて追いきれないのです。単価も高い。ドラマにもおもちゃにもドンハマりして、なんとかコンプリートできたのは『オーズ』が最後でしょう。そういやこないだ4万円の大人用オーズドライバー&オーメダルセットが届きました。買ってた。

でもこうしてコンプリートセットが企画されて、そこそこの買える値段で価格設定ができて、なおかつしっかり売れるのは『オーズ』あたりが最後な気がします。『フォーゼ』のアストロスイッチはガチャポンが大爆死したのでトラウマになっているだろうし、『ウィザード』は大人用ベルトがさばけるほどファンがいない(Amazonのレビュー数も少ない)、『鎧武』のロックシード以降は単価が高すぎたり、アイテム数が多すぎたりしてコンプセットを組むのが大変。

もっとも『エグゼイド』は近年稀に見る人気を集めたので10万円オーバーでも欲しい人はいるかもしれませんが。あるいは『フォーゼ』以降もリアルタイムで観ていた子供たちが大人になる頃に、大人用変身ベルトセットが求められるのかもしれません。そういや、かつて白倉Pにインタビューした際、「平成ライダーが20作品を迎えたら、『クウガ』を観ていた子どもが親になり、親子二代で楽しむコンテンツに成長する」的なことを話していましたから、20年後にはありえない話ではない。

話がそれましたけど、とにかくもう、おもちゃを日常的に買っていないのです。いや、こないだマテル製のバットモービル(タンブラー)をメルカリで買ったな。『ハン・ソロ』観た直後にジャバ・ザ・ハットのぬいぐるみも買ったか。うるせえ。

あんなに買っていたおもちゃがそんなに欲しくなくなったのは、何よりコレクションしても無駄だなと思うようになったからです。買った直後は箱から出して多少もてあそびはするものの、場所を取るのですぐにしまって段ボール行き。保管状態なんて全然よくないので、きっと樹脂パーツや塗装部、接着剤が経年劣化でベトベトになっているものもたくさんあるんでしょう。でも二度と箱を開かないからわからない。もはや何を持っているかも把握していないので、勝手に捨てられてもわからない。

そんなもの買っている場合じゃねえなというのが大きい理由です。あと単純に、ここ数年おもちゃが値上がりしてる割には品質が低く、購買意欲がそそられないのです。きっと150円で精巧な食玩フィギュアが買えた2000年前後が、もっともおもちゃ的に充実していた時代ではなかったかと思われます。

そういう話をしたいわけではありません。きっと『ジオウ』もドハマりすれば勝手におもちゃを買ってしまうので決意しても無駄です。酒を飲む前に「1杯だけにしよう」と決めるのと同じくらい無駄です。

そうそう、平成ライダー20作品とともに、この夏でぼくが上京して丸20年が経ったのでした。平成ライダーは2000年1月スタートだし、途中で短い『ディケイド』も挟んでいるので、時期がズレてはいるんですが、ともあれ1998年8月末だか9月頭に東京にやってきて20年が経ちました。20年というと地元に住んでいたよりも長い時間を過ごしたことになります。当時24歳なので子どもが生まれていたらハタチです。実際、甥っ子や姪っ子は成人しました。

この20年なにか成し遂げたかなと言えば、なにか成し遂げた気もするし、なんにも成し遂げていない気もします。大きなトピックスは覚えているものの、細かいディテイルまでありありと思い出せる出来事はごくわずかです。なんせ自分が書いた記事に途中まで気づかなかったりするのです。ブログや写真がきっかけで当時の記憶を思い出すことも多々あります。

どんどん忘れています。よくもわるくも。

この症状のいいところは、楽しかったこととともに悲しかったことも忘れちゃうことかもしれません。モノが捨てられないのは、買ったことや持っていたことを思い出すからです。思い出さなければ持っていないのと同じです。やっぱり断捨離はアウトソースするか、火事で焼失するかしかないのか。

もちろんふとしたタイミングで思い出すこともあるんですけど、忘れたくないことはなるべく取り出しやすい場所に記録し、思い出したくもないことは記録ごと捨てるのが、これからの先の人生を楽しく送る秘訣なのかもしれません。

ともあれ、学生生活が16年、会社員生活が都合4年弱、ニート生活も都合4年弱、ライターとして独立して14、5年。フリーランスも半分ニートみたいなもんですが、そろそろこの上京20年を機に再び生活なりジョブなりをガラッとチェンジするのもいいかなと思わなくもありません。そういや藤井さんも研究者から起業家にジョブチェンジしたしなあ。

あ、でも最初に住んだのは東京じゃなくて埼玉です。すみません東京20年は嘘でした。あと2年半後でしたね。でもまあ、そろそろ変化の頃合いかなと思うのです。