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本年に購入したガジェットから忘れ得ぬ名消費を振り返る「散財 of the year」。20年目を迎える2026年には、いったいどんな名品・迷品が選ばれるのでしょうか? ちょっと気が早いのですが、それはCPAPかも知れません。
長年、把握していながら放置していた睡眠時無呼吸症候群(SAS)。15年前にも取材がてら医療にかかったのですが、当時は痩せていたこともありマウスピースでの治療をオススメされました。これが、とにかく入れ歯同様とてつもなく臭い。一見つるっとした見た目ですが、細かい孔が開いており、そこに雑菌やらプラークやら臭いの元が入りこんでしまうのです。ポリデントや超音波洗浄機まで動員しましたが無理でした。自腹15万円もしたのに!

当時30代の10年間は断酒していたのでまだマシでしたが、40歳を機に飲酒習慣が戻り、中年太りしたことでSASが悪化。いびきは80dB(地下鉄相当)を超え、無呼吸回数も1時間あたり55回、停止時間は最長2分、普段の血中酸素濃度も95%以下と、よくもまあ50歳まで生きていられたなという状態でした。

いまやSASの治療法もいろいろあるのですが、電極を埋め込んだり鼻を削ったりする手術は不可逆的でちょっと怖い。というわけでメガネ的な人工呼吸器CPAPがよろしげ。かつてはバカデカかったので避けていましたが、近年は小型化も進んで旅行にも気軽に持ち出せるとか。

結論から言うと、大正解でした。

今までiPhoneの睡眠スコアでは、「深い眠り」時間が皆無でしたが、それが30分〜1時間に改善。中途覚醒することもなく、夜間頻尿もなくなりました。なにより睡眠時間が5時間ていどでも朝パキッと目が覚め、ランチ後恒例の昼寝もしなくなり、高速道路運転中や飛行機移動中の眠気もゼロになりました。はた目的には「仕事へのやる気と持久力が見違えるほど変わった」とかなんとか。相変わらず働きたくはないけど、確かにこうしてブログも書いている!

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これが本来の俺の、いや、普通の人間のポテンシャルだったのかも知れません。

導入わずか2、3ヶ月ながらすでに手放せない生命維持装置と化していますが、デメリットももちろんございます。保険適用であれば月5000円ていどと維持費は安いのですが、定期的な通院が必要です。

また、いくら小型化されたとはいえ、保険適用モデルでは重量が1kgほどありそれなりにかさばります。使用中も慣れないと口呼吸になるのでめちゃくちゃ喉が乾いて荒れる。頭に固定するバンドが不快で寝付けないという人や、動作音が気になって眠れない人もいるでしょう(個人的にはどっちも平気だった)。

旅行や出張用に、よりコンパクトなモデルを希望すると、例えば今回ぼくが購入したResMed AirMiniは、自由診療扱いとなり約30万円と決して安くはない出費をともないます(クリニックによっては保険適用モデルとして用意しているところもあるそうです)。もっとも5年間の保証付きなので、支払い総額では保険適用とあまり変わりませんが。また、追加で消耗品代がかかってきますが、一方で定期的な通院はなくなります。

電源が使えないシーンについては、社外USBケーブルとモバイル電源(65W出力以上で2万mAh程度のもの)でどうにかなりそうです。1泊だけのキャンプなら問題ありませんが、テントを担いだ縦走登山ではちょっと厳しいかもしれませんね。

ともあれ、マジで買って良かったし、QOLが爆上がりしました。おそらくここ5年、いや10年のベストバイになりそうです。散財 of the decade。

そして、どうも眠りが浅い、寝ても寝ても寝足りない、あるいは家族や知人からいびきがうるさい、息が止まっていると指摘されている方は、ぜひとも睡眠外来にかかっていただきたい。

おじさんからの切なる願いです。