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先日2年近く愛用したApple In-Ear Headphones with Remote and Micがぶっ壊れて──というかそろそろiPhone 3GSが6月26日で2周年を迎えるわけですけども、せっかくアップルケアに入っているのでその前に自然故障しないかななどと祈念しつつ──買い替えたイヤホン、AKG Q350。さほどオーディオマニアではないぼくが、しばらく使ってみての感慨などをしたためたいと思います。
まず、音質に関してはファーストインプレッションでも書いた通り、BOSE製イヤホンにも通じるような低音厚めという印象は変わりません。ずっとアップル製イヤホンの良く言えばニュートラル、悪く言えばパンチに欠ける音ばかり聴いていたので、なかなか新鮮でした。80年代後半からの携帯音楽プレイヤーやステレオコンポ、ラジカセには必ず付くようになった重低音増幅スイッチを思い出しましたよ。ちょっとしつこいきらいもありますが、雑踏の中でポップスやロック、ジャズなどを聴く分には程よいのではないでしょうか。

問題は、装着感というかフィット性ですよ。

購入直後にも書きましたが、当初使っていた中サイズのイヤーピースで30分も装用していると、耳の穴が痛くなってかなわんのですよ。かと言って小サイズにすると、かえってドライバ部のプラスチックがもろ耳の穴に当たって余計に痛くなります。

ここは発想の転換をし、「どうせイヤーピースは柔らかい素材なんだから、クッション代わりにしよう」と大サイズに交換しました。結果的にプラスチックが直接肌に当たることがなくなり、また耳の穴にシリコンを詰め込むので遮音性も増したような気がします。ただ、柔道経験者など耳の穴が絶対的に小さい人には無理な対処法ですけどもね。

このフィット性という視点でイヤホンを捉えるとアップル製のカナル型は本当に良くできていて、ドライバ部はあくまで細く、イヤーピース部で耳の穴を塞ぐようにできているのです。例えて言うならマッチ棒型というか亀頭型というか。

他に気になった点ですが、なぜかQ350で音楽を聴いた後にイヤホンを抜くと、着信音が音楽をリスニングしていた時の大きい音量のまま記憶されてものすごい音で鳴り響いてしまいます。これはiPhoneの仕様変更なのか、アップルのいやがらせなのか、たまたまぼくのiPhoneの固体の問題なのか(あ、それでアップルストアに相談してみようかな)、判断しかねますがご参考までに。

そんなわけで音質もまずまずだし、何より鮮やかなライムグリーンのコードが素敵なQ350ですが、悩んでいる方はアップル製の方がいいんじゃないかなあって思いますよ。どうしても欲しい方は一度耳に装着してからの方が無難です。

関連リンク
Q350|AKG by HARMAN
Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic