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東京で暮らしていると誰かとばったり、なんてトレンディドラマ的なことはありそうで実はありません。いや、本当に誰にも会わないんですよ。強いて挙げればスターマークの林正勝くんぐらいでしょうか。なぜか彼とはばったりってことが3回くらいあります。
人生で偶然古い知り合いに会った、その一番奇跡的なものは、札幌駅で徳島の高校の同級生にばったり会ったことです。その日は徹夜のアルバイトから上がって、普段は使わない東口から帰ろうとしたら、同級生がいたのです。

でもそんなもんを遥かに凌駕する再会が、今宵、瀬戸内のこの直島で起こったんですよ!

先ほどご飯を食べていたCia.na.monから、I♥湯という現代アート銭湯に向かい、ひとっ風呂浴びようかと脱衣場に向かった時に奇跡は起こりました。

と、やたらアンビリーバボー的にもったいぶってますが、あんまり期待しないでくださいね。

銭湯は閉店間近とあってガラガラ。浴室には誰もおらず、客はいま風呂から上がってきたばかりの若者だけ。

するとその若者が「あの、ちょっといいですか」とおそるおそる話しかけてきました。なんだなんだ?

「昔、こうこうこういうバイクに乗ってませんでしたか?」。ええ、ちょっと違うけど確かにボディカラーは同じだし、排気量が大きいのも一緒です。それがなにか?と思いながらも、ぼくは急速に彼の顔を思い出しつつありました。誰だっけー?

き、君はもしかして4年前、北海道の江差のフェリー乗り場で一晩一緒に野宿したSRの大学生ではあるまいか。

ビンゴでした。しかもその後リクルートに入社したというではありませんか。東京の大学生ではあったけど、なぜ君がここに?と話を聞いてみると、転勤で姫路にいるとのこと。たまたま今日、直島に来て銭湯に入って上がったら、なんかどっかで見た長髪ヒゲがいたと。

そんなことってあるんですね。

その彼、クロエくんは夜のフェリーで帰らねばならず、連絡先だけを書き殴ると着るものも着ずに(着たけど)慌てて港に向かいましたが、いやはや、すげーな偶然。すげーな直島。

しかし彼の写真を撮り忘れました。

ちなみにI♥湯にはシャンプーも石鹸もないので、今日一日走り回ってドロドロになった体を丁寧にシャワーで洗い流すことしかできませんでした。顔とか日焼け止めのせいでキュッキュッするんですけど。