最近モブログ続きで、写真がミニくまちゃんと名所の記念写真ばかりだったので、さすがにうざいかとトップ画像は変えてみました。まるで24時間前のこととは思えない、犬島デイトリップの模様をお届けしますだよ。
お宿の朝食。おかみさんと。
まだオープンして1年も経っていないようです。カフェも併設。
9時20分の連絡船で犬島へ。片道1800円という鋼鉄のようなお値段。
どこから見ても赤かぼちゃの存在感。
船尾の屋外座席は潮が飛ぶので電子機器にお気をつけて。
これは帰る時に撮った写真ですが、犬島着。あそこがチケット売り場。
天気が良すぎて自然と建物のコントラストが半端ないです。
まずは銅の製錬所跡に向かいます。これは先ほどのチケット売り場兼カフェ。
妙にこの建物が絵になるので、ふり返りながら何度も撮影する。
15分に1回しか入場ゲートが開かない犬島アートプロジェクト「精錬所」。
常世と現世を分け隔てる儀式のようでいて。
90年前に10年間だけ稼働した銅の精錬所。
黒いレンガは銅を精錬した後の余りカス「からみ」で作ったもの。
この黒がまたカメラマン泣かせ的なハイコントラスト。
建屋では、柳幸典が三島由紀夫をモチーフにしたアートワークが展開。
この方は日本で長年ランドスケープを勉強されている中国人の留学生でした。
精錬所建屋の屋上になったヤマモモだけが、やたら「生」的。ほかは「死」。
それにしても夏いぜ。
炎天下であればあるほど、建屋内の冷暗さが際立つのですが、それでも暑い。
今にも崩れ落ちそうな煙突。煙害で10年そこそこで閉鎖したそうです。
昔の子どもたちは煙突によじ登って顔を出して遊んでいたようです。
HDRで撮影。からみレンガは鉄分が55%も含まれていて1個22kgと重く、熱い。
緑に同化しつつある発電所の跡。これもHDR撮影。
HDR撮影なし。ミニくまあり。
当時島に電気は通っていなかったみたいですよ。HDR。
こっちもHDRだった。
気づくと11時半。13時に船が出ることを思い出して慌てる。
この灼熱さ加減はヤバい。日陰もほとんどない。
日傘と水分補給をお忘れなく。
犬島 家プロジェクトのF邸。運が良いと77歳のおばあちゃんが昔話コミで解説してくれます。
家島 犬プロジェクトと間違えやすい。ガラス張りのS邸。
個人的に犬島でもっとも気に入ったスポット。鳥居とポストの赤が良い。
その近くにある島民の憩いスポット「中の谷東屋」。
天井の細かなパンチ穴で地面に絵が浮かびます。音の反響も面白い。
細い路地も素敵ですよ。
最後のI邸。家プロジェクトは1時間もかかりません。
海岸線をぐるっとまわって港に戻る。けっこう距離があります。
とりあえず水分補給と甘味補給ですよ。天草を使ったコーヒーゼリー。アイスのせ。
あまりに嬉しかったので写真多めです。600円。
ここのカフェはよく風が通り抜けて気持ちいいですよ。HDR撮影ならこんな絵も。
そんなわけで直島に帰ります。豊島に寄れる方はどうぞ。
三菱マテリアル近くの生協にある山本うどん。店内で手打ちする湯だめうどん480円。
港ではあまりお土産屋が充実してなくてパッとしたものが買えず、船の時間です。
ヘトヘトに疲れた便所撮り。
宇野港着。とうとう本州に戻りました。
直島から連絡船で1時間の小さな島、犬島は人が少なかったことと炎天下ということもあって、子どもの頃の夏休みにも似た、無人の町をさまよう感覚を味わえてなかなか素敵でしたよ。廃墟マニアでなくとも精錬所は見ものでしょうけれども、中でもぼくはそのアートワークにシビれました。
暗闇と風と轟音を利用したインスタレーションは、特にマズかったですね(ヤバいの用法と同じですよ)。はるか遠くに見える光に向かって、真っ暗闇の風洞の中を歩いていると、まるであの世の迷宮を一人でさまようかのようで、生きた心地ゼロですよ。感覚としてはアニメ映画『銀河鉄道の夜』の石炭袋的な暗黒フォースに似ています。その後のアートワーク「ヒーロー乾電池」も含めて、犬島はこれだけを体験しに来ても良いと思いましたよ。特に閑散とした時期においでになると最高かもしれません。
あと、その建屋のエアコンを使わない自然の空調システムも興味深かったですね。炎天下にもかかわらず、建物内は結露するくらい涼しいんですよ。たぶん家なんか建てることは一生なさそうですが、もし建てることがあれば自宅にも取り入れたいですね。
何の予備知識もなく初めて訪れた直島と犬島ですが、とても素晴らしかったと思います。直島の地中美術館などの感想はまた思い出した時にエントリしますね。
関連リンク
・ベネッセアートサイト直島
・直島カフェギャラリーくらや