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昨日アメリカから届いたオリンパスXZ-1ですけども、早速気分が萎えています。そのもっとも大きな理由は大して写りが良くないってことなんですが、それはまだいじくりまわしてないので予断は避けるとしまして、細かい使い勝手の不満とか、パッケージの仕様のいたらなさなどについてファーストインプレッション的に触れてみます。
まず撮影時の使い勝手なんですが、ぼくはだいたい絞り優先(A)モードで撮ってるんですけど、思いのほかマクロが弱くてですね。いちいちお花マークをクリックするわけですが、それでワンタッチでマクロモードになるわけではなくて、いったんAFエリアの指定モードに入ってですね、さらにINFOボタンをクリックすると、ようやくマクロモードへの切り替えができるようになるんですよ。

これは一度ピントをあわせた箇所を追尾するTRモードにすることで、いちいち切り替えなくても快適に使えるようですが、それでもマクロは弱い印象です。NEX-5なんてマクロモードを選ばなくてもぐいぐい寄れますからね。

もうひとつ気になったのは、レンズ周辺についたコントロールダイヤルです。ここでAモードであれば左右に回すことで絞りを替えられるわけなんですが、なぜかこのダイヤルを回転する方向をユーザーが決められないんですよ。ちょうどぼくの感覚とは逆なのですごく違和感が残ります。てか、高級コンデジを標榜するなら細かい操作方法やボタン割り当てはユーザーがカスタマイズできるようにすべきなのに、おそろしいほどメニューが簡素で、いちいち階層が深い。

発売当初はボタンの少なさから操作性が悪いと揶揄されたNEX-5ですが、ファームウェアのアップデートである程度キー割り当てができるようになったため、ぼくの使い方ではほぼ文句がありません。ちなみにソフトBキーに「DRO/オートHDR」、ソフトCキーに「撮影モード」を割り当ててかなり快適に使えています。

これはアップデートでどうにでもなると思うので、できれば改善してほしいものですね。

で、そのファームウェアなんですけど、なぜか専用ソフトをパソコンにインストールして、専用のUSBケーブルで本体を接続せねば、アップデートができません。今どきSDカードにファームウェアぶっこんで、本体だけでアップデートできないのか? あれ、でもNEX-5もできなかったかもしれない。

ともあれ腹立たしいのは専用USBケーブルの存在です。これ、オリンパス独自の12ピンケーブルで、本体セットにはバッテリーの充電器すら付いていないので、本体にこのUSBケーブルを挿して充電しなくちゃいけないんですよ。USBケーブルで充電できるってことは、エネループモバイルブースターなどのモバイル電源ででも充電できるってことなんで嬉しいではあるんですが、それとは別に本体に充電器を同梱して欲しいところです。

しかもこの専用USBケーブルは定価で4200円もしやがるんですよ! 今どきケーブルに4200円て、ありえないですよ。PENユーザーもこのケーブルを使わなければいけないみたいですが、よくもまあみんな黙ってますよね(ぼくが知らないだけで不満の声はたくさん上がっているのかも知れない)。汎用品でいいじゃん…。

このUSBケーブルは旅行中などに紛失・破損してしまうと充電ができなくなってしまうので、予備が欲しいところです。とはいえ、まさか純正品を買うほどおめでたくはないので、互換品を探しました。すると楽天に1本890円という商品を見つけたのですが、それすら高いし送料も別。そこで「もしや」と香港のDealExtremeを検索したら、まったく同じものが送料無料3.44ドルで売られていたので、2本注文してしまいましたよ。ついでにLI-50Bを充電できるというあやしげな充電器も注文。しめて1000円以内。

もっともこの互換品は1.5mもあって邪魔すぎるんですが。

たかだか専用USBケーブル、たかだか本体充電かもしれませんが、ユーザー視点に立っていないパッケージングにちょっとばかりではなく、かなりがっかりして、あらためてNEX-5なんてまだまだマシな方だったんだなと(SDカードにだって対応してるし)思った次第です。

関連リンク
XZ-1|オリンパス
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