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昼間エントリした通り、夏休みPart2と称して始まった(Part1は静岡・京都・徳島・直島・熊山町の旅行)バイク旅ですが、軽井沢を抜け有料道路で細かく集金されながら白糸の滝、鬼押出し、嬬恋牧場、万座温泉、志賀高原とバイクを走らせて、さらに山ひとつ越え、真っ暗な日本海までやってきました。写真は嬬恋牧場でぼくが食べるソフトクリームをじっと見つめてよだれをたらしていた「ものほしそうな犬」です。
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これはぼくだけかも知れないんですが、最近薄々気づいてたことがありまして、朝の空気って旅情をやたらかきたてませんか? それは実際に旅に出なくても、平日でも、近所へのちょっとしたお出かけでも、朝の空気が旅してる感をかもし出すのです。とはいえ少しだけ条件があって、通勤とか、行きつけのモーニングとか、ゴミ出しとか「日課」や「ルーチン」以外の活動をしている時に限りますよ。

それはなぜなんだぜ?と考えたんですが。

おそらくですね、ぼくが普段早朝に起きて活動してないってのも大いに関係してるんですが、それを抜きにしても、まず旅行って普段よりも朝早くから行動するじゃないですか。しかも場所は、知らない街です。夜が明けて朝の静かな澄んだ空気のなか、徐々に人々の営みが始まって、街行く人たちは何かの目的を持ってどこかに向かっていくんだけど、旅人の自分はその様子をポカンと眺めているだけだったりします。特にその街の登場人物の中に、「運命の人」とでも呼べそうな自分好みの女の子がいたりすると、そのあまりの自分の人生との無関係さ加減に絶望的な気分にすらなります。なりません?

そんな記憶のせいで、旅に出なくても、「朝」に「知らない場所」で「繰り広げられる人間の営み」というコンボを食らうと、否応なしに旅の気分にさせられるんですよ。というわけで、旅に出られないけど旅に出た気分を味わいたい方は、いつもと違った通勤ルートで街を眺め直してみると良いかも知れませんよ。