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昨日突如行かせてもらえることになった、東方神起や少女時代が出演する韓流フェス「SMTOWN LIVE in TOKYO」最終日ですけども、普段観に行くのは洋楽ロックフェスばかりで、実はアイドルのコンサートじたいほぼ初めてという人間でもなかなか楽しかったんですよこれが。そんなわけで、この特撮おもちゃLOVEなブログでは、通常であれば同じく昨日始まった『仮面ライダーフォーゼ』第1話の感想をしたためるべきところですが、それはまだまだ自分の中で熟成させるとして、とりいそぎ4時間半にもおよぶ大盛り幕の内フェスについて適当に書いておきますよ。
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まず、とっても些細なことからなんですが、いわゆる携帯電話の画面に表示させたQRコードで入場するEチケットを初体験してその便利さにビビりましたよ。そもそも「余りチケットあるよー」とアナウンスいただいたのが開場直前の14時前で、通常の紙のチケットであれば開演の16時までにどこかで所有者と落ち合って受け取らなくてはいけないんですが、そこはEチケット。メールでスクリーンショットを送るだけです。

やべえ、お手軽すぎる! 転売もお手軽そう。

今回のチケットは、熱心な韓流ファンの方から「空席を作るくらいならタダでもいいから観に行って欲しい」という心意気からタダで譲っていただいたんですが、それじゃあまりにも悪いと思って、少しでもお金を落としておこうと場外のグッズエリアで姪っ子へのお土産を物色してみたんですが、少女時代や東方神起、f(x)などのグッズは軒並み売り切れ。かろうじて残っているSUPER JUNIORも姪のリクエストの「メンバー全員が写っている何か」は一切なく、それぞれピンで写ったポストカードやクリアファイルのセットばかり。

全般的にグッズの種類が少ないなあという印象。用意したら用意した分だけ売れそうだけどそうでもないのかしら。

とりあえずわかんなかったし、そろそろ開演時間だったので、いったん入場することに。その際、もれなく配られるのが、イベントロゴがあしらわれたLEDライト(昔でいうペンライト)。ライブ会場への入場といえば、だいたいワンドリンクの500円をカツアゲされるか、すぐゴミになるチラシをもらうかしかないんですが、突然プレゼントをもらったみたいでちょっと嬉しくなりました。これでコンサートを盛り上げろ、ということなのかなと思いながらドーム内に入ると、実際5万人の客がこのLEDライトをしっかり振っているんですよ。すげー。

このLEDライトの良いところは、適当に流しているアーティストのステージでも、とりあえず音楽にあわせて振っていればそれなりに参加している気になる点。アクト中のアーティストとしても、客がノってくれているような気になれます。

でもこれは諸刃の剣でもあって、LEDライトで片手が塞がるので演奏後の拍手のボリュームが小さめになります。実際、夏フェスに比べてこのイベントでは拍手が少なかったんですが、ただ、拍手以上に歓声の方がデカいんですよ。ステージ間のつなぎに公共広告機構的な、24時間テレビ的な、参加アイドルによるちょっとしたショートフィルムが流れるんですが、お目当てのアイドルが映し出される度に怒号…じゃなくてゲリラ豪雨の降り始めのような歓声がオーロラビジョンを叩きつけるのです。

このゲリラ豪雨的歓声はステージ中にも、MC中にもバリバリと襲いかかってきまして、もはやアイドルがMCで何を言ってるのかわからないほど。もちろん歓声だけではなく、アイドルと一緒に大声で歌っているわけですが、ちょっとこの高カロリーな盛り上がりにフジロックファンとしては嫉妬を感じるくらいなのでした。というのも、昨今の夏フェスって(特にサマソニ)観客の反応がすごく冷ややかで、もちろん洋楽アーティストの英語MCがよくわかんないってのもあるんですが、「一緒に歌おうぜ!」って言っても全然歌わないし、「くらっぷよーへーん!」と行っても手拍子するのは最初だけだし、なんかもう遠路はるばる日本にやって来たのにこんな客で本当に申し訳ない!って気持ちになるんですよ。

ま、ぼくもそのうちの一人なんですが。

そんなわけでアイドルコンサートの一体感やべえな、と。ロック以上にロックだなと思った次第です。というか結局女性の方が反応がビビッドなんですよね。だからテレビ番組のスタジオ観覧は女性にしか当選させないんです。男はブスッとして観てるだけだから。

話長くなってますね。巻きます。

あと、楽器が基本的に必要がないアイドルだからできる芸当ですが、こうした幕の内弁当的なオールスター感謝祭では、1組のアイドルにえんえんと歌わせると観客に飽きられちゃうとわかっているのか、アイドル1グループにつき多くても2〜3曲でどんどん入れ替わっていくのが良かったですね。逆に言えば4時間半にもおよぶ長丁場なのにトイレ休憩のタイミングがわからないんですけどね。

f(x)、SHINEE、SUPER JUNIOR、KANGTA、少女時代、BoA、東方神起などなどS.M.エンタテイメント所属のアイドルが入れ替わりたちかわり、時にはグループをまたいでユニットとして登場するあたり、ぼくなりに「これはおそらくテレビ幼年誌でいうところの『デンジマンVSサンバルカン』の特写グラビアみたいにレアなもんなんだな」と脳内補完してその贅沢さを十分に理解しましたよ。

姪っ子が好きなf(x)とSUPER JUNIORは特に注目してたのですが、f(x)の一番人気っぽいラップ担当の女の子が往時のライオネル飛鳥を彷彿とさせ「やっぱ女子は男装の麗人が好きなんだな」とおっさん的解釈をほどこしたり、同伴の斉藤さんの「SUPER JUNIORのヒット曲のサビって音頭みたいなんですよね」というセリフにBATTLES的な前衛音楽性を嗅ぎ取ったりして、でも結局最後まで姪っ子の好きなイトゥクなる人物が誰だかわかりませんでした。

個人的にサマソニで『Gee』をやってくれなかっただけに、少女時代を楽しみにしていたんですが、全体的に女性グループへの歓声は控えめで、やっぱり女性客が120%の会場だけに男性グループへの咆哮というかいななきがすざまじかったですね。特に東方神起。

門外漢からするとグループ分裂以降は、脱退したJYJの3人の方が人気で、残った2人は絵的にも寂しいしショボーンかなと思ってたんですが、いやはや、依然として絶大な支持を集めているんですね。他のグループと比べた時の歓声のデシベル数が明らかに違いましたもの。で、パフォーマンス的にもたった2人なのに貫禄があるんですよね。最初はふーん、と聴いてましたけどなかなか良曲もありそうな雰囲気。

というかこのイベントは、東方神起LIVE with S.M. Familyなのかもしれません。

いやしかし、他のグループも激しいシャウトとともに宙ぶらりんになるイリュージョン的演出があったり、リリーフカー的なものに乗って会場を歌いながら移動したり、ちょっとした小芝居やダンスバトルなんかもあったり、いつもはパンク少女みたいなサイゾー斉藤さんが東方神起の曲あわせてLEDライトを振るのを見られたりして、本当にお世辞抜きで楽しくて、あっという間と書けば明らかに嘘ですけど、なかなか濃ゆい4時間半でしたよ。少女時代の『Gee』も聴けたし、何より1番がミドルテンポのビッグビート調にアレンジされた『Genie』がカッコ良かった(でも『The Great Escape』はやってくんなかったな)。

帰りには姪っ子からメールでリクエストされたSUPER JUNIORクリアファイルセットを購入し、なかなかの充実感で地元の駅に向かったら、嵐のコンサート客でちょっとした取り付け騒ぎみたいなことになってましたがね。

で、早速YouTubeでSUPER JUNIORの『Sorry Sorry Answer』なんか聴いてますよ。他の曲は思い出せないので、セットリストを調べてないといけませんね。

しかし、長いエントリだなこりゃ。

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