木金土の3日間でいろんな媒体の編集者やライターさんらと行ってきたマカオの取材ツアーですが、いったい何をしてきたのかと言うと、マカオにあるカジノコンプレックス「シティー・オブ・ドリームス」内で公演されていて、この度1周年を迎えた『ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』を観てきたのですよ。そのついでにカジノに4万円ほど預けてきたという塩梅。
海外渡航で羽田が使えるのは本当に便利ですな。今回は国泰航空。
もちろん彼というか、自分も同行。
エコノミーですが英国タイプの3ピン電源が各席に備え付けられております。
奥にいるのはぼくに似ていますがぼくではありません。
機内食は焼肉以外、ご飯、パン、ガトーショコラ、そば、餅というハイカーボな一食。
香港に着いたらそのまま高速艇でマカオへ。無事空港内のATMでお金を下ろせた。
ガチガチに冷えていた高速船内。着いたら島くんのメガネやぼくのカメラが曇ってた。
前回が2007年だったので5年ぶりのマカオです。新しく橋が出来てた。
今回お世話になるシティ・オブ・ドリームス内のハードロックホテルマカオ。
いえーい、仕事だけどテンションはあげぽよ〜。
部屋はこぢんまりしてますが、iPodステレオやテレビから好きな音楽が鳴らせます。
多すぎる枕の数々。小さく配されたギターがハードロック調。
ほとんど移動で終わった1日目。参加者全員で中華を囲みます。
foursquareでチェックインしてたら喜迎樓のメイヤーになってしまいました。
Hello... I love you, won't you tell me your name? -The Doors
しょうが湯にごま団子が入っているかのようなデザート。うまうま。
夕食後、肝心の『THE HOUSE of DANCING WATER』を観ますよ。
その後カジノでいろいろあって翌朝、失意を抱えながらホテルのビュッフェ。
ほーら、マカオ名物のエッグタルトだよ(泣)。
目の前のカジコン「ヴェネチアン」に買い物に行ったつもりが1万円ほど入金してしまう。
日韓台メディア合同ランチ。韓国版『マリ・クレール』編集者に撮影されるミニくま氏。
「中国のキムタク」の異名が重荷すぎるピアニスト、ユンディ・リによる1周年記念演奏。
ようやく取材らしいことをして、今夜は急遽グランドハイアットに部屋替え。
ハイアットも同じ敷地内。昨日よりさらに広くなった30階の普通部屋。
独り寝はもったいなすぎるツインベッド。貧乏バックパッカーか家出少女を泊めてあげたい。
みんなで晩ご飯を食べた後は島くんとハードロックホテルのスパへ。85分6520円と割安。
その後、クラブやカジノでさんざん遊んで4時半頃、部屋に戻る。
3日目の朝。ハイアットの朝食ビュッフェ。ゆっくりする間もなくバックステージツアーへ。
再び、ハードロックホテルからバスに乗ってフェリー乗り場へ。帰りの冷房は控えめ。
飛行機の乗り換えが1時間ほどしかなく、悠長に買い物もできず結局香港ドルを余らせちゃった。つまり、これはまたマカオに行って預けた金を引き出して来いと?
そんなこんなで、とかくカジノの負けばかりをフィーチャーしておりますが、何よりメインはお仕事というか、『ダンシング・ウォーター』の紹介なわけですが、いやはやもうね、たやすく「言葉にならない」「観てもらわないと伝わらない」などという通り一遍の謳い文句を使いたくないんですけど、それ以外に適当な言葉がないくらい圧巻のエンターテイメントショーでしたよ。
ぼく自身、『サルティンバンコ』や『クーザ』に代表されるシルク・ドゥ・ソレイユ系列のサーカスを観たことがないのですが(TDRにある『ZED』が公演終了するのは赤字続きだからなんですね)、そのシルク・ドゥ・ソレイユの監督フランコ・ドラゴーヌが手がける、水のサーカスともいうべきショーが『ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』です。
中央の写真をご覧になればわかる通り、270度まで座席が配された円形ステージはまさしくサーカスのそれですが、通常のステージと違うのが舞台が水びたしという点です。ショーが始まる前はフロア部分とプール部分を使い分けで、いわば水族館のイルカショーみたいなステージが繰り広げられるのかと思いましたが、まったくもって違っていました。
何を言ってるのかわけがわからないと思いますが、このプールが動くんですよ。
ある時、人が立って歩けるほどの浅瀬になったかと思うと、すっかり水が上がりきってステージ全体が硬いフロアになり、またある時はステージの奥の方まで深い深い海になったりして。どんだけ深いかというと、海の底から巨大な船のマストが浮き上がってきたり、80メートルほどもあるシアター天井から飛び込みができるほど。このステージを利用して、水面へと浮かび上がる陸地からゾンビのように横たわったまま登場するなど、「どうやって出待ちしとったん?」と驚いてしまうような演出がてんこ盛りなんスよ先輩。そのテクノロジーと現場の運営を考えただけでも頭が混乱してきます。だもんで「これぜってー、死人とかケガ人が出てるでしょ?」と思ったんですが、フランコいわく「それはない」とのこと。
YouTubeにもいろいろ動画が落ちているのでぜひご覧ください(あ、逃げた)。
いずれにせよ、プライベートでもまた観たくなるどえりゃあショーでしたよ。ただ、人気が高くチケットが取れないらしいです。だとしたらパブを打つメリットはあるのか謎ですが、きっとホテルの宿泊パックなどを利用すれば確保できるのでしょう。
他の感想フラッシュとしては、まず通信環境ですね。香港国際空港ではフリーWi-Fiが飛んでましたが、マカオのフェリー乗り場は有料のみ。フェリー乗り場でプリペイドSIMを買おうと思ってましたが、データ専用のCTMの5日間3000円ほどのカードは、人気が高いのか売り切れでした。
シティ・オブ・ドリームスの敷地内にはWi-Fiが飛んでいて、ホテルの宿泊者は部屋番号をIDに、名前をパスワードにしたキーで利用可能。ビジターでも普通に使えるモードもありましたが、もしかしたら制限があるのかもしれません。そうそう、iPhoneで国際ローミングしていた取材参加者の端末には、マカオに入国するなり各種カジコンからの宣伝SMSが矢継ぎ早に入ってきていて、そのオプトアウトな攻めの姿勢に「日本じゃ絶対許されない広告商品だろうな」とビビりましたよ。
物価でいうと、日本に比べてそんなに安いというわけではありませんね。飲食やサービスはけっこう安いんですが、贅沢品は免税のお陰で若干安いといった印象。香港ドルの売買レートの悪さも手伝って、ひとたび円を香港ドルに替えたらカジノですっちゃうなり、何かを買うなり、とにかく全部使い切らなくちゃいけないのだなと痛感いたしました。いわば香港ドルじたいがカジノのチップなんですよね。それは他のマイナーな外貨全般に言えることかもしれませんが。
ともあれ、こうした取材ツアーはいろんなメディアの人たちと数日間濃いめに付き合えるので楽しかったですね。トラブル続きのツアーほど妙な連帯感が高まっていくというかね。ぜひまたご一緒したいと思いました。
久しぶりの海外旅行でリハビリできたので、来月あたりどこかに行けたらと思っております。
関連リンク
・CITY OF DREAMS MACAU(日本語)