ナマステナマステー。ほぼ5日間ケータイ圏外でSPOT Connectでつぶやくくらいしかできませんしたが、ちゃっかり生きてますよー。結局4人パーティのままナムチェから西進して、チベット国境につながるボーテ川を遡り、途中ターメとルンデンという小さな村で泊まって、いきなりトレッキング6日目にして5360mのレンジョ峠越えです。昨夜泊まったルンデンからすると1000mもの標高差。よくやった自分の体質とDAIAMOX。そして写真をご覧の通り、とうとうエベレストさんとご対面しましたよ。
しかし6時間にもおよぶ峠の登りの苦しさで、心の準備ができておらず、先に着いてたジョシュが「ジューン、早くこーい。すげーぞー」というので慌てて行ったら、そこにエベレスト様がおはしましたとさ、というわけです。

写真で見る限り意外と小さく、他の山々に紛れ込んでる感じですが、実際そんな感じです。でもパノラマ写真で撮影すると圧巻ですよー。

時間帯と天気もちょうど良く、少ししたら雲が出てきたので、これもすべてはエベレスト様のおぼしめしでしょう。

しかし会うのがいきなりで早すぎたのも正直なところです。もうちょっとこう、徐々に気分を盛り上げていきたかったものです。

さんざん文句たれながらも、いやはや絶景に変わりなく、峠には1時間ほど滞在して、ゴーキョ村へ。意外だったのはレンジョ峠を越えてもケータイが圏外だったことです。じゃあゴーキョまで行けばいいかといえばそうでもない。

峠からゴーキョへは近そうに見えたんですが、雪が積もってたおかげでなかなか近寄れず、結局下りでかなり体力を消耗してしまいました。2時間強下りっぱなし。

ゴーキョからの展望トレッキングはゴーキョ・リではなく、レンジョ峠をオススメしたいのですが、ゆっくり行くと往復と滞在で7時間はかかりそうなので、はて、みんなに勧めて良いものか。そのまま峠を越えてもいいですが、エベレスト様とはおさらばとなります。

ケータイのつながらないゴーキョですが、ホテルにインターネットカフェ?があって1分24円で使えたので、ここぞとばかりに原稿を送りました。他の細々したメールの返事は、アルファベットしか打てなかったのでごめんなさいです。

結局2回ほど利用して600円ほど。高い、というか、時間計算は心臓に悪いですな。

翌日、つまりトレッキング7日目(風呂なし5日目)の今日は朝5時に起きて5357mのゴーキョ・リに日の出エベレスト鑑賞に行こうということになりました。ここはカラ・パタールに次ぐ人気スポットですね。

5時にぼくのiPhoneアラームは鳴ったのですがジョシュの腕時計が鳴りません。まあ、ぼくの準備は時間がかかるからいいかと、ゴーキョ・リ・アタック用の荷物をパッキングしてたんですが、15分を過ぎても起きてこないので起こしたら慌てて起きて速攻で出発準備が終わっていたので、まだもたもたしていたぼくは5時に起こさなくて良かったと思いましたとさ。

結局外が薄ら明るくなった5時半にスタート。いきなり高山病の心臓をビリビリ破る登りが続くので、ぼくはジョシュとポーターに遅れながらノロノロ登りました。所要時間は2時間。途中で夜も明けきり、ジョシュはいえばとうの先に着いてリラックスしてました。ぼくは、起き抜けに飲んだDAIAMOXのせいで胃痛と、連日の便秘からかおなかがパンパン、かつ太陽が出るまでは異常な指の寒さにあえぎまくっての登頂です。

レンジョ峠と似た景色でもあるんですが、チョー・オヨーが見られますし、朝のエベレストもなかなかのもんでした。しかも今回は心落ち着けてエベレスト様を拝めたので、おかしいな、目から水が出てきたような気がします。

登ったら当然下りがございまして、ジョシュとポーターはぼくより後から下山し始めたのに、走るように下って行って、ぼくがホテルに戻った頃には朝ご飯が終わってました。いやー、体力と体質の差をまざまざと見せつけられましたが、部屋のキーは俺が持ってたんだよねー。

その後、ホテルを出て本日は氷河を渡りつつ、2時間ほどかけてチョ峠手前にあるロッジ村のタナク(4680m)まで来ました。ここのロッジのひとつにはWi-Fiの文字があったので、後でこのブログが送れるか試してみます。

明日はいよいよ5368mのチョラパスことチョ峠越えです。向こうから下りてきた中国人の女の子2人(自力トレッカー)は「こっちから行ったら最後の登りがチョーきついよー」と言ってましたが、急な下りよりマシです。そして雪はないようです。良かった。