今日もまたビッグなビッグな1日でしたよ。朝4時半起きで標高5368mのチョ峠越えです。しかしこのチョ峠。チョラ峠(Pass)と表記していることが多いのですが、ネパール語でLaが峠を意味するので、それだとチョ峠峠になってしまいます。ガイドブックによってはチョラ・ラ・パスと表記するものまであります。まあ、日本でも英語表記でMt.Fujisanとする場合もあるので、つまりはどうでもいい話でしたね。
ところでチョ峠ですよ。

この峠はエベレスト街道のゾンラ側からのアプローチと、ゴーキョ側というかタナク側からのアプローチがあるんですが、事前にネットで調べた情報と、昨日ゾンラ側から下りてきたトレッカーの証言をあわせたところによると「絶対ゾンラ側のが楽。タナク側はヤバい。急斜面だし、すげーガレ場だし、ご愁傷様」みたいなのです。

んがしかし、膝に問題を抱えているぼくには急な下りの方がよっぽど怖い。登山は登りの方が全然楽なのだよ! と内心ほくそ笑み勇んで迎えた当日。

いやはや朝から若干の便意と寒さを感じるだけで、おそらく今回のトレッキング中、最高のコンディションですよ! もちろん無理すれば息切れしますが、頭が痛くなるほどでもなく、サクサクと歩を進めていけるました。肝心の便意も朝日に輝くキャジョ・リを見ながら解消。

急斜面じたいは、日本の急登だと思えば後は息切れしないようゆっくり登るだけ。前回のレンジョ峠よりも気持ち的に楽に越せた気がします。

写真は峠を越えてしばらく雪原を下った先のアマ・ダブラム絶景スポットです。ここで茹でじゃがいもにネパールの複合香辛料ティンブルをふりかけて食いました。ルンデン以降ぼくとジョシュがハマってるのがティンブルなのですが、各家庭にレシピがあるみたいで、昨日タナクで食べたやつは花椒のピリ辛は良いものの、どこかミント的な爽やかさが舌にあわなかったのでアチャール同様に一期一会です。

途中、下山中に腕を骨折したフランス人のグループなどを見て、再び気を引き締めつつ、かれこれ6時間かけてゾンラに到着しました。部屋はひとつ空いてたし、ジョシュの予定表ではここに泊まるはずだったのですが、まだ12時だしロブチェくらいまでは行けるよなと無理したのがいけませんでした。

よく考えたら日程を早く消化してしまうと、お金は戻ってこないのです。延長料金は取られるのに。しかも問題は、いまや完全にパーティの足手まといになっているうちのポーターです。結局ロブチェに着くなり熱を出して寝込んでしまいました。

ああ、無理させなければ良かった。明日はカラ・パタールなのにどうしましょう。

ロブチェではデジカメとエネループの充電をしたのですが、なんと1時間300ルピーですよ! 幸いデジカメは1時間で73%ほど充電できました。エネループは1/3チャージできてたらマシだろうなあ。

【その後】

そんでもってこのエントリはゴラクシェプでようやく投稿できたと思うんですが、大変です。ポーターが倒れてしまいました(笑)。どんだけ体が弱いポーターを寄越したんだよ!

彼は今日ロブチェで休養しつつ、我々はゴラクシェプまで行ってメインイベントのカラ・パタールの丘に登って来ます。

そんなわけでいったんゴラクシェプまで自分の荷物を担いで来たんですが…死ぬかと思った!