
実は写真は12日前のもの、つまり行きでナムチェに2日滞在した時のなのですが、長々とエントリを書き上げておきながら、その後ターメに向かって圏外になってしまい、アップする機会を失ったまま、記事ともどもお蔵入りにしたのでした。場所はナムチェから急勾配を登って、さらに崖っぷちを歩いた先にある、エベレストビューホテルです。ついでに帰りにもクムジュンに行ったついでに、再び寄ったのですが、2度も訪問したにもかかわらず、いずれも雲や濃霧でエベレストは拝めませんでした。
右に写っているのが、たびたび話題に上るフランス人のジョシュ(45歳独身)です。ちなみにジョシュのポーターである、陽気なおっさんサンタは、ディンボチェまで時にはダンスを、時にはマントラを披露しながら楽しく我々をガイドしてくれたのですが、タンボチェの手前で突然、猛烈な腹痛を訴えダウンしてしまいました。さっきまであんなに笑顔だったのに、一時は地面に突っ伏し、なんとかたどり着いた荷役向けの食事処でも、人目もはばからず悲痛な泣き声(「アマ~」と言ってたので、おそらく「お母さ~ん」だと思われ)を出す有様。
これはマズいと悟ったぼくとジョシュはいったんタンボチェまで荷物を担いで向かい、ジョシュは再びサンタを迎えつつ、近くの診療所に連れていったのですが、病因は不明。翌日も体調は回復せず、「ヘリコプター呼ぶ?」という提案も断るので、結局ぼくもジョシュもポーターを雇ったのに、2人共自分の荷物を担いでナムチェに向かうという、冗談みたいな状況になってしまいました。
そしたらジョシュが「ジュンが自分の荷物を担いでコンマ峠越えしたのは、マジでしんどかったんだね。ヤバいわこれ」みたいなことを言って、ぼくのつらさを理解してくれたみたいでした。
しかし下山とはいえ、無駄にアップダウンの多いエベレスト街道。タンボチェからナムチェへも、600m下って、400m登るみたいなおそろムカつく道が続きます。
なのにジョシュが言うんですよ。「ジュンはお寺が好きだからクムジュンのゴンパには行かないのかい?」と。クムジュンといえば、さらに山道を200mほど登らねばなりません。そう煽ったジョシュはすでに先を行き、ナムチェ方面に向かったようです。
しかもどんどん濃霧で寒くなってきます。
でも、「もう二度と来ることはあるまいマインド」で行きましたよ。クムジュンはさほどツーリスティックではなく、集落の建物がすべて緑色で統一されていて、静かで素敵な村でしたよ。生後5ヶ月の子ヤクもチョー可愛かったので、帰国後アップしますね。
そのままクンデまわりでナムチェに行くか、と思ったんですが、時間はすでに14時すぎ。なんとなくランチはエベレストビューホテルで親子丼でも食べようかなと思っていたのですが、どんどん霧は濃くなり、せっかく向かっても景色はなしで食事だけになりそうな気配が濃厚です。
でも、晴れるかもしれない、と思って行ってみることにしました。そしたら濃霧で5mもない視界で山道で迷い、参考にしたiPhoneのマップのホテル位置も完全に間違っていたせいで、重い荷物を担いだまま道なき道をさまよい歩きまくりました。しまいにゃ雪が降ってくる始末。
ただ、反対側からとはいえ一度行ったことがあったため、「この地図の表示は絶対に間違ってる」とにらんで、逆の方向に向かって歩いていると、ホテルのスタッフにばったり会えたので、なんとか遭難せずに済みました。
この濃霧で当然誰も客はおらず。とりあえずおなかが空いていたので、さんざん悩んで「チキンカツ丼セット」を注文しました。そしたら日本人のご夫婦が来館したので、その方々と楽しくお話しながら、かなり本格的なカツ丼をいただきました。
海外まで来て日本食にこだわるのは負けた気がするんですが、12日以上も風呂に入らず、連日5000m以上の峠やピークを越え、ポーターにも失踪され、濃霧にも巻かれて遭難しかけたんですから、20ドル(税込み25ドル)のカツ丼を食べても罰は当たるまい。
なんだかんだと2000円もするんですが、Sポットの緑茶が付いて、味噌汁にお新香、おひたし、さらには食後のデザートまで付いているので、かなりお得だと思いますよ。ジョシュに話したらズッコケてましたけど。
その後、ナムチェまでの激しい下り道を行って、ようやくホテルに着いたら、我がポーターというか、もはや心の中ではクビにしているボンが、いけしゃあしゃあとジョシュやサンタと一緒におりましたよ。
しかも、しかもですよ。一切の謝罪も説明もなし! まだ一言も口を聞いてないんですが、果たして明日からどうしたろうか、思案のしどころです。
これはマズいと悟ったぼくとジョシュはいったんタンボチェまで荷物を担いで向かい、ジョシュは再びサンタを迎えつつ、近くの診療所に連れていったのですが、病因は不明。翌日も体調は回復せず、「ヘリコプター呼ぶ?」という提案も断るので、結局ぼくもジョシュもポーターを雇ったのに、2人共自分の荷物を担いでナムチェに向かうという、冗談みたいな状況になってしまいました。
そしたらジョシュが「ジュンが自分の荷物を担いでコンマ峠越えしたのは、マジでしんどかったんだね。ヤバいわこれ」みたいなことを言って、ぼくのつらさを理解してくれたみたいでした。
しかし下山とはいえ、無駄にアップダウンの多いエベレスト街道。タンボチェからナムチェへも、600m下って、400m登るみたいなおそろムカつく道が続きます。
なのにジョシュが言うんですよ。「ジュンはお寺が好きだからクムジュンのゴンパには行かないのかい?」と。クムジュンといえば、さらに山道を200mほど登らねばなりません。そう煽ったジョシュはすでに先を行き、ナムチェ方面に向かったようです。
しかもどんどん濃霧で寒くなってきます。
でも、「もう二度と来ることはあるまいマインド」で行きましたよ。クムジュンはさほどツーリスティックではなく、集落の建物がすべて緑色で統一されていて、静かで素敵な村でしたよ。生後5ヶ月の子ヤクもチョー可愛かったので、帰国後アップしますね。
そのままクンデまわりでナムチェに行くか、と思ったんですが、時間はすでに14時すぎ。なんとなくランチはエベレストビューホテルで親子丼でも食べようかなと思っていたのですが、どんどん霧は濃くなり、せっかく向かっても景色はなしで食事だけになりそうな気配が濃厚です。
でも、晴れるかもしれない、と思って行ってみることにしました。そしたら濃霧で5mもない視界で山道で迷い、参考にしたiPhoneのマップのホテル位置も完全に間違っていたせいで、重い荷物を担いだまま道なき道をさまよい歩きまくりました。しまいにゃ雪が降ってくる始末。
ただ、反対側からとはいえ一度行ったことがあったため、「この地図の表示は絶対に間違ってる」とにらんで、逆の方向に向かって歩いていると、ホテルのスタッフにばったり会えたので、なんとか遭難せずに済みました。
この濃霧で当然誰も客はおらず。とりあえずおなかが空いていたので、さんざん悩んで「チキンカツ丼セット」を注文しました。そしたら日本人のご夫婦が来館したので、その方々と楽しくお話しながら、かなり本格的なカツ丼をいただきました。
海外まで来て日本食にこだわるのは負けた気がするんですが、12日以上も風呂に入らず、連日5000m以上の峠やピークを越え、ポーターにも失踪され、濃霧にも巻かれて遭難しかけたんですから、20ドル(税込み25ドル)のカツ丼を食べても罰は当たるまい。
なんだかんだと2000円もするんですが、Sポットの緑茶が付いて、味噌汁にお新香、おひたし、さらには食後のデザートまで付いているので、かなりお得だと思いますよ。ジョシュに話したらズッコケてましたけど。
その後、ナムチェまでの激しい下り道を行って、ようやくホテルに着いたら、我がポーターというか、もはや心の中ではクビにしているボンが、いけしゃあしゃあとジョシュやサンタと一緒におりましたよ。
しかも、しかもですよ。一切の謝罪も説明もなし! まだ一言も口を聞いてないんですが、果たして明日からどうしたろうか、思案のしどころです。