昨日タンボチェからクムジュン、エベレストビューホテル経由でヒーヒー言いながらたどり着いたナムチェ。翌朝よくよくジョシュと話をしてみると、彼らのルクラ~カトマンズのチケットは5日、ぼくらのチケットは4日で1日違う。彼らに付き合ってもいいんだけれど、また無駄にポーター代が加算されるかもしれないのと、もはや帰り道なのでさしたる見どころもないのと、そもそもここ3日ほど濃霧で一切飛行機が飛んでおらず、ルクラは人でいっぱいだそうで、旅行代理店からは「明日(3日)でも乗れるうちに乗っておいた方がいい」と急かされており、急遽ぼくらだけナムチェからルクラまで行くことになりました。
ジョシュは早めにカトマンズに帰っても逆にホテル代がかさむのと、まだまだ天気が好転するのを信じ、虎視眈々とクムジュンやクンデ巡りを狙っていたので、唐突にここでお別れとなりました。

思えば2週間も寝食を共にしたぼくたち。いつのまにかベッド選びも左側がぼくで、右側がジョシュと決まっていたよね。結局ボン情報でルクラのホテルは満室だから、手前のチュブルンに泊まることになったのですが、2人部屋に通された時、ぼくは自然と左側を取ってしまったんだよ、ドラえもん。

まだまだ体調が優れないサンタのおっさんともお別れしたのですが、腹痛以来テンションだだ落ちで、ぼくのことは一切ケアしてくれなくなったので、なんとも寂しい最後となりました。もうちょっと名残り惜しんでくれたら涙腺とともに財布の紐がゆるんだんだけどなー。

もともと仕事ではないのにいろいろ世話をしてくれたサンタのおっさんですが、いつも陽気で馴れ馴れしくて頼もしい分だけ、たまに見せる真顔と、いざと言う時に役に立たない感じがなんかおそろ危うかったです。

それにしても行きは2日かけて歩いた道を、帰りは1日で消化するんですから、しんどくないわけがない。しかもポーターが帰ってきたとはいえ、自分で荷物を担いでおるんどす。さらにぼくがエベレスト街道は無駄にアップダウンが多いので、カラ・パタールやゴーキョ・リから下ってくるとはいえ、登りもけっこうあるんですよ。なんていうんだろ? ラスボス倒したのに、これまでのダンジョンを逆巡りしなくちゃいけない感じ? しかもしっかり敵が出てくるの。

朝唐突に決まったので出発も遅く、なんだかんだとチュブルンに着いたのが17時すぎ。日没時間という以前に、今日も1日ずっと曇り、霧だったので肌寒く、最終的には小雨がパラついてきての、ギリギリ投宿でした。

写真はエベレスト街道を歩いたことのある方ならご存じの、心臓破りのナムチェへの登りの手前にある、深い谷にかかる吊り橋です。ニヤニヤしているおっさんは、その辺の荷役で我がへっぽこポーターではありません。

あー、いよいよトレッキングも終わりですね。見るものは見たので早くカトマンズに帰ってお風呂に入り、腐れ衣類を洗濯したいです。

と、その前に旅行代理店に返金バトルをしかけねばなりません。なんか電話口では「かかった宿代と食事代は払いますから教えてくださいね」なんていうふざけたことを言ってたので、ちゃんとポーター不在の日数分×45ドル請求します。