昨夜は理化学研究所BSIの藤井さんのラボ(適応知性)で、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の稲見昌彦教授が、SRシステムを体験するということで前回機材トラブルにて体験できなかった基本デモをぼくも体験すべく、和光くんだりまで行って参りました。それと、本日は六本木ヒルズ森アーツセンターで開催されている歌川国芳展にやって来ました、とがっちゃんこエントリ。縦位置写真が多めです。
ハカイダーのマスコレとミニくまちゃん(鬼っ子仕様)。
セットアップの様子じたい何かしらのアートっぽいSRシステム。
一転、六本木ヒルズの歌川国芳展。前期と後期にわかれていたとは…。
平日昼下がりにもかかわらず大変な動員でしたよ。疲れた…。
そもそもSRシステムって何だよって話ですね。これはカメラ付きのヘッドマウントディスプレイと、マイク付きのヘッドホンを装着した状態で、カメラとマイクを通して見え聞こえる現実の景色に対し、しれっと過去に録画したビデオを織り込むことで、「あれ? これって現実なの? バーチャルなの?」と被験者を混乱させるというびっくりドッキリメカです。NHKスペシャル『世界ゲーム革命』のパート2でゲームクリエイターの水口哲也さんが体験されたのでご存じの方もいるかもですね。
藤井さんとラボの脇坂崇平さん(スキンヘッド)が作ったこのSRシステム上に、グライダーマンのタグチヒトシさんやダンサーの伊豆牧子さん(写真の女性)がパフォーマンスを添えることで、このいたずら装置をメディアアート作品にまで昇華させたのが「デジタル幽玄(仮)」です。KMDの稲見先生が体験されたパフォーマンスは、2週間前のものより、より複雑かつ巧妙に体験者をだまくらかす罠が仕組まれていて、稲見先生は終始興奮状態で、「これ、下手したらアルス・エレクトロニカ(オーストリアで開催されているメディアアートの世界的コンテスト)でグランプリ狙えますよ。少なくともぼくがアルスで体験したメディアアートよりも面白い」とおっしゃるので急遽エントリーしようかって話になりました。
ぜひ、今年の夏はご近所のよしみでオーストリアに行ってみたい。
で、本日は今年初めての六本木ヒルズ展望台にて、お仕事するついでに、歌川国芳展に行きました。いやはや、すごい人出でじっくり観られなかったのが残念ですが、なんというか現代の漫画的表現はすでに江戸時代の浮世絵画家が作り上げていたのだなとビビりましたね。もっとゆっくり楽しみたかったので2500円の画集を買おうか悩んだんですが、画集はあえて作品がヘボく見えるようにレイアウトしているのか(雑誌の美術展・美術作品特集だとそうでもないのに)本物からの迫力がスポイルされているので、2500円出すならもう2回来ようと思ってやめました。
最後にSRシステムを装着する主人を、心配そうに見つめるミニくまちゃんの図。主従は逆かもしれませんが。
関連リンク
・BSI適応知性研究チーム|理化学研究所
・ARS ELECTRONICA
・没後150年 歌川国芳展