最近なぜか縁があり、今年2回目の訪問となる日吉の慶應義塾大学大学院。メイン目的の取材の濃さもさることながら、何より濃かったのはKMD稲見昌彦教授にオススメされた「武蔵家」のラーメンでした(前回はあびすけ。でもオススメメニューはカレーだったらしい)。これまで札幌の山岡家や、代々木のらすたなど横浜家系のラーメンは何度か食べてきましたが、もしかしたら家系の本拠地でいただくのはこれが初めての経験かもしれません。じゃああの、例の脂とスープが分離した「どぶ系スープ」かと思ったんですが、出された味玉チャーシュー麺の見た目はコーンポタージュ的に綺麗です。まるで天下一品や熊本ラーメンのような。
見た目同様に味もとんこつ醤油の濃厚くりーみぃさで、ライスと一緒にガシガシ食っていける、おそろしいおかず力を誇っているのですが、「こりゃ、やべえ」と焦りながらもしっかり海苔を追加する、炭水化物大量摂取に向けた冷静な采配も忘れていない自分。半ラーメンが欲しい。でも小盛りは女性と子どもしか頼めないっぽいですね。

麺はそれほど図太くなく、家系にしては中太というか細い印象。期待のチャーシューはよくあるラードが固まったクールなやつでしたが、まあ、全体的にはらすたほど粗野ではないものの、うまいうまいと食える構成ですが、最後のパートで酢を加えて、さらにぼくの評価が2段階くらいアップしました。

とんこつのマイルドな味に、酢の爽やかさがうめえ! こ、これは…ま、マヨネーズ味だ!

そんなわけで酢を加えるとマヨネーズラーメンになります。えろいおいしいです。また来て、最初からマヨラーを楽しみたい勢いです。しかし、こんな体に悪そうなおいしいラーメンばっかり食ってたら高脂血症になること請け合いですよ。慶應大生を持つ親御さんは、お子様の健康状態を危惧すべきです。