
2011年11月1日火曜日。出発からとうとう2週間が経ちました。ポーターが消えて4日になりました。最後にシャワーを浴びたのが2日目お昼すぎのナムチェです。この日はタンボチェからナムチェまで戻るので、12日ぶりにシャワーが浴びれるかもしれないと期待を胸にふくらませていました。

何時だったか、とにかく早朝。朝のプージャー(祈祷)見学にお寺に向かう。

超濃霧ですわ。教えられた時間に行ったのに、もう始まってるっぽく騒がしい。

情けない感じが良い。

ほとんど別モノなんですけど、同じ仏教とは思えないこの色使い。

腕とか取れちゃってて味わい深い。肌が青いのも不吉で素敵。

一応、外国人でも見学して、写真まで撮れます。

最初のうちは遠慮してたのですが。

だんだん調子に乗ってくる。

突然モヒカンぽい装具を付けるシーンがあるんですね。何なんだろう?

いつまでも終わらないので朝ご飯にします。

カンフーの練習とか、宿命の戦いが行われそうな、中庭。

きっと老師が殺害されるんですよ、ここで。

ゴンパを出たらさらに濃霧。

宿が経営しているベーカリーでケーキモーニングと洒落込みます。

しかし朝から頼みすぎたので、少しジョシュに食べてもらう。

弱ったサンタもなんとか出発。もはやどちらがポーターなのかわからない。

早朝よりはやや霧も晴れてきたようです。

標高3860mのタンボチェから3250mのプンキ・テンガまで一気に下ります。つらい。

プンキ・テンガのアーミー駐在所。

お茶しながら遅れてくるサンタを2人して待つ。

カフェわんこ。

かわいいよ、わんこ。

川を渡ったら、また登りが続きます。

標高3450mのラウシャサ?へ。

街道にしては珍しく写真を撮らせてくれた、ラウシャサの女の子。

そのラウシャサを振り返ったところ。少し晴れて来た。

坂道を登り続けて標高3650mのサナサに行きます。ジョシュを見失う。

時間もあるし少し横道にそれてクムジュンに行くことにする。

またもやけっこうな登りが続き、霧のクムジュン村。標高3780m。

クムジュンにもゴンパがあるのです。

クムジュン〜クンデはナムチェでの高度順応日の遠足ルートに使われます。

いつも解放しているわけではなくて、団体客が来ると開けてるっぽい。

たまたま開いててラッキーでした。日本人の女性と少し話す。

この時点で14時〜15時はまわってたんですけど、お昼食べてないんですよね。

ありがたいお経的なものが仕舞われた棚。

実はエベレストビューホテルで和食を食おうと思っての寄り道なのでした。

ちっちゃいのに働く子ども。すごいなあ。

狭い小径でヤク集団とすれ違う。

あ、あれは。ヤクの赤ちゃんじゃないか!

かわええ…。

さらに、クムジュンの女の子にからまれる。

ぼく、くまじゅん! ここ、クムジュン!

女の子の着てる服も可愛いですな。トレッキングポールを奪われる。

でまあ時間はすっ飛んでホテル前ですがこの間、地味にプチ遭難してます。

ヤバいくらいにうまかった、チキンカツ丼定食。ポットの緑茶も込み。

さらにプリンまで付いて、確か2500円くらい。1日分の旅費。

二度目の訪問にもかかわらずエベレスト見られず。

ホテルで出会ったマレーシア在住の日本人夫婦と歩きながら、霧の中で国鳥を見つける。

再び時間はすっ飛び、日没後に到着したナムチェの定宿。
「ジュン、どこ行ってたんだ?」とジョシュらに心配されつつ、しれっとその場にいる我がポーター! 説明も謝罪もなく、ただそこにいたのです。ええー。
あんまり話もしたくなかったので、ぼくは念願の温水シャワーを400円払って浴びることにしたんですが、メチャクチャ冷えてるバスルームで、教えてもらった手順で給湯器を操作しているのに、まず、お湯が出ない。1回裸になったところを、再び服を着てホテルの従業員に聞いたところ、「メンゴメンゴ、他の従業員が元栓切ってたわ」とのこと。なんだそりゃ! いよいよお湯が出るようになったので、再び服を脱いでシャワーを浴びたんですけど、チョロチョロと出てるお湯というか、ぬるま湯の温度がいっこうに上がりません。温度表示があったんですけど、どう頑張っても30度が限界。気温が一桁台の空間で、30度のぬるま湯を浴びると、体に触れた瞬間にさっと冷えて水みたいになるんですね。どう考えてもシャワー浴びない方がマシなレベル。だもので、洗髪なんかしたら死んでしまうと思い、体をさらっとすすいで終了です。よんひゃくえん…。
そんなこんなで、クムジュンの赤ちゃんヤクと、エベレストビューホテルでのチキンカツ丼以外は、さんざんな目に遭った感のある14日目でした。あと、そうそう、クムジュンからエベレストビューホテルまで途中道を間違えて、軽く遭難したんですけど、iPhoneのGoogleマップのホテルの位置は完全に間違えている(クムジュンあたりを指している)ので信用なさらぬようご注意ください。
で、帰りの飛行機までは残り3日。ナムチェ〜ルクラまではゆっくり歩いても2日の距離なので、1日遊んでも余裕があります。が、そんな悠長なことを言ってる場合ではない事態が着々と進行していたのでした。
つづく。
「エベレスト街道トレッキング」のインデックス
・エベレスト街道トレッキング1日目 ルクラ〜パクディン
・エベレスト街道トレッキング2日目 街道最大の町ナムチェへ
・エベレスト街道トレッキング3日目 エベレストビューホテルへの遠足
・エベレスト街道トレッキング4日目 ターメ
・エベレスト街道トレッキング5日目 荒野のルンデン
・エベレスト街道トレッキング6日目 レンジョ峠からの初エベレスト
・エベレスト街道トレッキング7日目 早朝ゴーキョ登山とゴジュンバ氷河越え
・エベレスト街道トレッキング8日目 雪のチョ峠を越えてアマ・ダブラム
・エベレスト街道トレッキング9日目 カラ・パタールの丘
・エベレスト街道トレッキング10日目 エベレストベースキャンプとポーターの失踪
・エベレスト街道トレッキング11日目 最後の峠コンマ・ラ
・エベレスト街道トレッキング12日目 ふたつのチュクンとヒマラヤのパン屋さん
・エベレスト街道トレッキング13日目 最後のエベレストとポーターの全滅
・エベレスト街道トレッキング14日目 くまじゅんクムジュン
・エベレスト街道トレッキング15日目 突然のさようなら
・エベレスト街道トレッキング16日目 ルクラ待機
・エベレスト街道トレッキング17日目 決断
・エベレスト街道トレッキング18日目 昼飯はコーラ(常温)
・エベレスト街道トレッキング19日目 もっともタフな1日
・エベレスト街道トレッキング最終日 シヴァラヤで旅終わる