2011年11月6日日曜日。ルクラからジリまでの、あまり嬉しくない「おまけトレッキング」3日目。帰国の便まで残すところ3日半。昨夜日没後に到着したジュンベシは、ジリに向かうトレッキング客でどこも満杯だったため、仕方なくポーター部屋(というかオープンエア)で寝ましたが、その雰囲気を楽しむ暇もなく早朝の出発です。
朝ご飯のチーズ入りララヌードル。
ポーターが「先に出ろ」と言うので、出たら早速道に迷う。
ジュンベシ標高2675m。
さっきの寺院からついてきたワン太郎。どこまでもついてくる。
地図上では2つめ…実際には4つめくらいの峠に向かって登ります。
まさかの雪。
もちろんアイゼンなどありません。
ポーターもいないまま、とりあえず先を行く人影を頼りに登り続ける。
こちらが標高3530mのラムジュラ・バンジャン峠です。さんむー。
峠の茶屋で暖を取る。プリングルスを食べる。
下山の方が危ない。
今日もルクラからの飛行機は欠航でしょう。
どんどん下ります。
メーちゃん。雪が雨に変わる。
やはりチョコレートやボールペンをねだられる。
ジリから登ってくる日本人トレッカーなどとすれ違いつつ、ポーターに抜かれる。
昨日のチーズに味をしめてお買い上げ。
湿気でレンズが曇りがち。カメラが濡れるのでシャッターを押す回数も減る。
でも、マヌケ面は撮らざるをえない。
チーズとクラッカーで少し休憩。ルクラのスタバで話した日本人グループとも再会。
ケンザ、ターラコーラ(どこかでパスポートチェックがあった)と1620mまで下る。
小雨は降り続いているものの、ここまで来るとかえって蒸し暑い。
先ほどの日本人グループはターラコーラで宿泊する模様。
とりあえず1人になっても女の子に声をかけて写真を撮らせてもらう。
車道もない辺境にコマツの重機!
道路が作られていたので、数年後にはターラコーラまでバスが通るのかもしれない。
道は再び登り基調に。古い日本や中国の景色になってくる。
菜の花(?)も綺麗ね。
再びポーターを抜く。登りで抜いて、下りで追い抜かれるパターン。
あそこん家に生まれたらどんな人生だったろう。
もうおそらく二度とすれ違わない人たち。
ポーターを引き離したせいで、バンダル手前で再び道を間違える。
標高2194mのバンダル。この頃からジュンベシ出身の女子学生がパーティーに参加。
「君はとっても綺麗だね」とネパール語を覚えたのにもう忘れた。
完全に日が暮れるもデオラリ峠を目指し雨の中、暗闇の山道を登り続ける。
あまりの変化のなさに「もう死んだのかも」と思った頃、宿に到着。
そこんちの美しい姉妹に作ってもらったダルバートタルカリ。
そんなわけで、未明から日没後までかれこれ15時間近く、1000m登って2000m下り再び1000m以上登るという、この旅もっともタフな1日というか、自分の人生で10本の指に入るハードな1日となりました。道にも迷ったし、雪にも震えたし、雨にも濡れた。もう勘弁してください。
ジュンベシからデオラリ峠まで20kmは歩いてますね。
つづく。
「エベレスト街道トレッキング」のインデックス
・エベレスト街道トレッキング1日目 ルクラ〜パクディン
・エベレスト街道トレッキング2日目 街道最大の町ナムチェへ
・エベレスト街道トレッキング3日目 エベレストビューホテルへの遠足
・エベレスト街道トレッキング4日目 ターメ
・エベレスト街道トレッキング5日目 荒野のルンデン
・エベレスト街道トレッキング6日目 レンジョ峠からの初エベレスト
・エベレスト街道トレッキング7日目 早朝ゴーキョ登山とゴジュンバ氷河越え
・エベレスト街道トレッキング8日目 雪のチョ峠を越えてアマ・ダブラム
・エベレスト街道トレッキング9日目 カラ・パタールの丘
・エベレスト街道トレッキング10日目 エベレストベースキャンプとポーターの失踪
・エベレスト街道トレッキング11日目 最後の峠コンマ・ラ
・エベレスト街道トレッキング12日目 ふたつのチュクンとヒマラヤのパン屋さん
・エベレスト街道トレッキング13日目 最後のエベレストとポーターの全滅
・エベレスト街道トレッキング14日目 くまじゅんクムジュン
・エベレスト街道トレッキング15日目 突然のさようなら
・エベレスト街道トレッキング16日目 ルクラ待機
・エベレスト街道トレッキング17日目 決断
・エベレスト街道トレッキング18日目 昼飯はコーラ(常温)
・エベレスト街道トレッキング19日目 もっともタフな1日
・エベレスト街道トレッキング最終日 シヴァラヤで旅終わる