フジロック開催期間に東京でTwitterのタイムラインなんか追いたくないという消極的な理由で、南アルプスの白峰三山を3泊4日で巡ってきました。富士山に次いで日本で2番目に高い山・北岳を含む3000m峰を3つ、4つ攻めるという、言ってしまえば日本でもっとも標高の高い縦走ルートです。
甲府からバスで林道を2時間揺られて、北岳の登山口・広河原に着いたのは、もはや昼前。
雪渓が残ってますね。雲に隠れた一番てっぺんまで登ります。
でも初日は無理せず、標高2260m付近にある白根御池小屋を目指します。
広河原含めて、やや急登が続く森林地帯はau iPhoneほとんど繋がらず。
3時間ほど登り続けて水場に出た頃、実はもう小屋は間近だったり。
我慢して生ビールをグビった方が幸せですね。850円は良心的な気がする。
うまそうに冷え冷えのドリンクたち。ノンアルコールビールもあり。
ぼくちゃんは500円のソフトクリームだよ!
まだ16時前ですが晩ご飯にしてしまいます。
えびピラフはなかなか悪くなかった。
真新しい小屋は女性スタッフが多く清潔。ただ繁忙期につき布団1枚に2人で寝る。
1日目は3時間強の移動。しかし、布団の長さが絶対的に足りない。
縮こまって寝て、起きて、夜明け前。
山の食事は高くて、美味でもなく、行列もできるので、今回は全編自炊。
谷に挟まれているので景観的にはアレですが、アメニティは最高に充実した小屋でした。
みんなが急登の草すべりに向かうなか、ぼくは二俣へ。
大樺沢と合流するポイント。五本歯のコルへ向かう長い雪渓。
それを無視して、小太郎分岐に向かう。
意外と雪渓を登っている人が多い…。焼けるで。
二俣〜小太郎分岐ルートは初夏はお花が綺麗っぽいです。
それにしても良い天気。
もぐ太郎のヤツ、外に出る時はサングラスしろって言ったのに…。
シナノキンバイっぽい花。
草すべりとも合流して、随分登って来ました。
広河原が遙か彼方。
土曜日なので団体さんも多い。4人以上の登山は絶対に無理だな。
いよいよ小太郎分岐。※クリックで拡大。
真正面にあるのが甲斐駒ヶ岳です。
左手には仙丈ヶ岳。
そして背後に北岳がそびえます。
登りはキツいっちゃあキツいけど、苗場山登山のお陰でさほどでもない。
鳥がカッコいい。虫もまあまあ多い。
そして、出ました! 天気が良いのに出てきた、雷鳥の親子です。
ちっちゃいひな鳥が3羽もいました。
ふと東を眺めると、かろうじて富士山も。
北岳肩の小屋が見えたらもう少し。
体力があって初日にここまで来れると楽、かつ日程的に短縮できそう。
この花なんだったっけ。先っちょの紫色が花だそうです。
もう北岳山荘も見えてきました。山頂まであと少し。
西側はパッキリ晴れてますが、東側がどんどんガスってくる。
ともあれ、日本第2の高峰・北岳にキタ──ッ!!!! 標高3193.2mです。
途中おじさんに「夏山は早朝に楽しまないと、午後はダメだよ」と説教いただく。
北岳から北岳山荘に下ります。見えてるけど1時間かかる。
それにしてもお花が可愛いこってすなあ。
よう反対側から登ってくるなと感心するくらいガレたルートを下る。
朝6時前に出て、13時にようやく北岳山荘に到着。雲の晴れ間。
明日は未明から間ノ岳を目指そうと、早めに晩ご飯を食べる。
テントは宿泊費がかからないから良いけど、荷物が増える…。
再びガスってくる。ちなみに素泊まりだと4500〜5500円くらいです。
ホットパンツが80'sな登山雑誌。
1年でもっとも混雑する日ということで、隣の人と肩がぶつかりながら就寝。
夜中に遠くて雷が光っているのを眺めに外に出る。西からも東からも。
とりいそぎ前編が終わりです。引き続き、後編をまとめますね。しかしびびったのはですね、甲府駅を早朝4時に出るバスがあるらしく、それで広河原に着いたら、一気に北岳山荘まで13時すぎまでに登って来ちゃう人たちが、少なからずいたってことですね。そんで翌日間ノ岳往復して1泊2日で帰るっつーんだから、ぼくなんて甘すぎるんですが、いや無理は禁物ですよ。
関連リンク
・南アルプスの山の紹介|南アルプス市