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今夜は藤井さんがアフタートークに出演するとのことで、横浜・象の鼻で公演するグラインダーマンの新作『bow-wow』を観に行って来ました。とか言いながら、WORLD ORDERのライブの演出や、『MIRAGE』の制作といったコラボワークではない、グラインダーマン単体のパフォーマンスを観るのはこれが初めて。非常に楽しみにしながら、みなとみらい線の日本大通り駅(すごい名前だ)を下車したのでした。
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内容は、コンテンポラリーダンスを主体にしたインスタレーションで…と言っても、何のことやらさっぱり意味がわからないと思いますが、ええ、ぼくもありがちな表現で逃げてみました。だいたい観てる側も十分理解しているわけではないので、なんとなく「前衛的な踊りや動きによる表現で、時折り客もイジられる舞台」くらいに捉えていただければ問題ないかと存じます。

その表現ひとつひとつにそれぞれ意味があることは、タグチさんのアフタートークの雄弁さから垣間見ることができるのですが、アートは受け手がどう捉えても良いものだとするならば、ぼくが『bow-wow』で素晴らしいなと思ったのは、途中、もみあいの末に倒れたダンサーが拍手で立ち上がる描写と、そのもみあいに直接からんでいなかった人まで倒れる描写、はたまた美しいピアノとノイジーな重低音が印象的な音楽、そして今回演出・振付・出演の三役をこなす伊豆牧子さんの立派なおっぱいなのでした。

最後の巨乳は冗談にせよ、なんかもみあいの下りには「時には関係ない人を傷つけることもあるんだぜ」「何度倒れても立ち上がるんだぜ」というようなタグチさんの「人生観」やメッセージ、祝福の言葉が投影されているんじゃないかな、などと勘ぐったりして、そして少し勇気をもらったような気がします。
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そんなわけで、2人がぼそぼそ喋っていたので、お通夜のようなテンションだったアフタートークの一幕。

『bow-wow』は9月23日(日)まで横浜・象の鼻テラスで公演。当日券もあるようなので、お近くの方はぜひご覧になってください。

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bow-wow|GRINDER−MAN