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一般常識とか教養が通じない時代に、一周まわって当たり前のことを大発見して感動することは多々あるわけですが、そんな極私的ユーレカをして「当たり前ライフハック」と呼ぼうかなとかなんとか。で、最近感じているのが「腕時計は便利」ってことです。
何が便利って、スマホや携帯電話をポケットから出して、ホームボタンを押すなり本体を開いたりといった手数が必要なく、手首をくるっと返せば時刻が確認できるんですよ。

ぼくは随分と長い間、腕時計をしない生活をしていましたし、時間を確認するだけならスマホで十分(実際、四六時中画面を見ている)だとも思っていたのですが、プロトレックを装着して山に登っているうちに「やっぱ時計って便利なんだな」と考えをあらためるようになり、最近では街中でも腕時計をして出かけることが増えるまでになりました。特にアウトドアでの環境がそうさせるのかもしれませんが、いちいち時間を確認するだけにスマホをポケットから出して──というのが面倒くさい。

そしてこれが「あるある」なんですけども、スマホで時間を確認しようとしていただけなのに、通知センターにメールやらSNSの更新やらがいっぱい表示されてて、そっちに気を取られているうちに、本来の目的だった時間確認を忘れてしまうってことがありませんか? 時間を見たはずなのに、見ていない現象。

腕時計なら時間だけしか表示されてませんから、目に入るのは時間だけ。ただ、手首をひっくり返して腕時計を見る一連の動作が癖になってて、時刻を見ちゃいないことも、ままありますけれどもね。もっとも、これがプロトレックではなく、単なる腕時計ならそんなに感動しなかったかもしれません。

発見その1が単一機能の簡便さだとすれば、発見その2は電波時計の優秀さです。

特に電車移動する人には、電波時計の優秀さを広く啓蒙したいほどです。なんせ、日本の鉄道運行管理は世界一イイィィですからね。ほぼ遅延がなく定刻発車をするので、例えば改札で発車時刻を確認すれば、手元の時刻と照らし合わせて「あと45秒もあるならゆっくり歩いて行っても間に合うな」「これはちょっと走った方がいいかも」といった秒単位の把握・判断が可能となるのです。TIME ON MY SIDE。

これはスマホアプリ「駅.Locky」(次の発車電車のカウントダウンアプリ)にも似た世界。もっともあちらのアプリの時刻表はボランティアによるアップロードでまかなわれているので、駅や路線によっては古い情報のままで、あてにならないことがたまにあるんですけどね。

いっそ、腕時計型iPod nanoは、iPhoneクライアントとしてBluetoothで接続したアプリのモニターとして、進化していって欲しかったところですが(手元で「駅.Locky」「東京アメッシュ」が確認できたら未来じゃないですか)、どうやらアップルにその気はないみたいなので、サードパーティの活躍に期待するしかありません。というか、腕時計メーカーの生き残りはスマートウォッチだと思うんですけどね。

ただ、あまりにも手元でできることが増えると、前述した腕時計の時間を確認するという単一機能性が失われて、「文字盤を見て、時刻を見ず」となるのも容易に想像できますけども。

ともあれ、電波時計タイプのリストウォッチは捗ります。以上。