3日目は西岳ヒュッテから200mほどガクンと下り、そこから600mほど急勾配(に見える)の東鎌尾根を登って槍ヶ岳山荘まで向かう、ちょっとしんどそうな道のりです。しかも、昨夜から降り始めた雨と雪はあがったものの、ガスは残って視界が優れません。
常念岳も大天井岳もまったく見えず、6時半出発。
一瞬だけガスが切れて穂高連峰方面が見えた。一瞬だけ。
水俣乗越まで向かうと、高瀬川と高瀬ダム方面が綺麗に色づいていました。
こっちは上高地に向かう槍沢・梓川方面。
ガスっているので高度感がありません。
でも天気が悪いからこそ雷鳥がお出まし。
アップダウンのくり返し。
高度を増すごとに雪がちらほら。
ヒュッテ大槍でドリンクバー(500円)をいただく。4杯も飲んじゃう。
奈落の底感はある。
よく見るとザックの背面ポケットにミニくまちゃんがいます。
1時間下って、2時間登ってヒュッテ大槍、そこからさらに1時間登るイメージ。
霧の中、声はするけど人の気配はない。
でも、実は槍ヶ岳山荘の間近。
意外と楽勝でした。思いのほか近かった。
槍ヶ岳山頂はガスってるので待つ。自分の載った『PEAKS』を読みながら。
しかし、ずーっとこんな感じ。晴れていれば山頂が見えるのに。
天気予報は18時に晴れるかも、というので粘って日没直前の17時。
寒いので上下ダウンを着てアタック開始。
どうせえっちゅうねん、な岩場。よじ登らざるをえない。
曇っているおかげさまで人はいない。
岩をよじ登っているのに、さらに急傾斜な階段があると、平衡感覚が狂う。
とりま、ガスってるけど標高3180mの槍ヶ岳にとーちょー。
日が暮れてしまったのでチェックインしたら、下山せねば。
帰りがまたハード。
矢印は奈落を指している。ダウンだとちょっと暑くて汗だく。
なんとか真っ暗闇になる前に山荘に着きました。
晩ご飯は冷や飯と焼き鳥の缶詰、豚汁。尾西のアルファ米は3食にわけて食べます。
ペットボトルで戻した粉末青汁をグビります。おつかれさまでした。
結局のところ、槍ヶ岳山頂からの眺望はのぞめずじまい。4日目の朝は晴れるようなのですが、登頂の渋滞に巻き込まれてしまうと、帰りのバスに間に合わなくなるので、どうしよっかなーと悩みながら床についたのでした。でもやっぱり昼寝しすぎたのか、あるいはまわりのいびきがうるさすぎたのか、なかなか寝付けませんでした。
つづく。