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今朝、米国AmazonからKindleがやって来ました。購入したのはKindle Paperwhite 3G。バックライト付きモノクロ電子インクのWi-Fi+3G回線版です。簡易ブラウザも付いているので、アウトドア用の超低電圧ブラウザとしての用途を期待していたのですが、3G回線で接続できるのはなんとAmazonとWikipediaだけ!(あと本文のシェア) GmailやFacebook、Twitterも接続できるにはできますがWi-Fiでのみ可能。てことは…テザリングできるスマホを持ってる人にはWi-Fi版で十分じゃありませんか。めちゃくちゃ安いですしね。
がっくしついでにご報告しておくと、自炊したPDFをぶち込んだところ、余白はある程度自動的にトリミングしてくれるものの、元ネタが文庫版でも画面に対して文字が小さく潰れてしまうようです。念のため確認できるよう、文書を持ち歩くには便利ですが、これで自炊本を長時間読むにはつらいものがありますね。

つまり、
・ブラウザ、ダメ
・自炊本、ダメ

一応、パソコンやスマホのブラウザで見つけたサイトを「後で読む」サービス的にKindleに放り込んだり、溜まったRSSを消化するのにも使えるのですが…それって正直スマホでもいいんじゃないかと思わざるをえません。事実上、これはKindleの電子書籍サービス専用端末です。一周ぐるっとまわって当たり前のことを言いますけど。

さらに言えば、222gは決して軽い印象ではありません。というか、「意外にも」重く感じるのです。これは内部パーツのバランスも関係しているでしょうし、本体素材とモノクロ液晶のいかにも軽そうな見た目もあるでしょうし、ペラ一の紙の代わりであるとの先入観のせいでもあると思います。きっとiPad miniには紙のような軽さを期待しませんものね。

件の電子インクはまるで活字のようにくっきりと美しいのですが、バックライトはムラがあってイマイチな印象です。使い勝手にも言いたいことはあるものの、きっとアップデートで改善されそうなのでこの辺で。

肝心のKindleストアは、書籍のラインナップがまだまだの模様。しかも書籍の価格がそんなに安くないんですよね。下手したら紙の本と同じも価格のものまである。これだったらマーケットプレイスで古本を買って、自炊して裁断本を売った方が良い。その手間暇を面倒くさいと思わせるまで価格を下げなくちゃ電子書籍は普及しないんじゃないかしらん。音楽と一緒で。

実際、印刷や流通のコストがかからない分、電子書籍の価格はもっと下げられると思うのですがどうなんでしょう。現在の価格は、紙の本に対するプレミアム的な位置づけであったり、出版不況にあえぐ版元による体の良い値上げであるように感じます。印税やらAmazonの取り分やらを考えると、紙の本の少なくとも半分、できれば3分の1ていどの価格が妥当ですよね(実際、そういう本もありますが)。

そんなわけでKidle Paperwhite 3G。Wi-Fiでいいんじゃないかしら。