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『ボクらの玩具』でもお世話になった写真家TAKAMURADAISUKEさん、個展『半LOVE』が新宿ビームスのB GALLERYで開催されるとのことでレセプションに行ってきましたよ。
国内で撮影旅行を続けるうちに、いつのまにか集まってきたラブホテルの写真をまとめた展示は、まるで日本国内とは思えない、いつかどこかで見たアメリカ西海岸のような光と気分に満ちておりました。

ぼくらが過ごしたはずのない、60年代70年代のアメリカの情景。TAKAMURAさんは、同世代が共有する、「実際は見ていないけど、いつか見た風景」が撮れる人なのではないでしょうか。

そして、ラブホテルって面白いカルチャーですよね。時代時代の人々の憧れが、もろストレートに結実してるというか。どことなくラスベガスやマカオのような味わいなのは、(カジノがない)日本における人々の欲望の受け皿がラブホだったってことなんでしょう。同じ文脈でパチンコ屋もありますけども、あちらは世代交代が早すぎるので、最近はみんなバリアンみたいに小洒落てますものね。

その点ラブホは程よく経年劣化したまま経営してたり、廃墟になったとしても、もともと辺鄙なところに作られているので建物は残っていたり、後世に「残る」というのも面白いです。個人的には日本のモータリゼーションとともに発達した、全国のドライブイン、スカイライン、観光施設の廃れた光景が大好きなんですが、ラブホも確実にそこに含まれています。

関係ない話になりましたが、写真展は4月25日まで開催されています。