P1180657
本当は瑞牆山から雲取山まで1週間ほどかけて歩き抜くはずだったロングトレイルが、ちょっとトレイルになったって話です。
P1180586
初日、あれがドラクエの岩山みたいなミズガキ山。
DSC04441
今夜のテント場は富士見平小屋。ググると怖い事件が出てきますな。
DSC04443
ライペン エアライズ、いよいよ大地に立つ。しかし利用料は1000円と高め。
DSC04545
軽装で瑞牆山へ登ります。
P1180590
崖崩れ跡みたいな登山道。
P1180594
頂上付近にはまだ雪というか、氷が残っていてアイゼン必須。
DSC04495
2時間ほどで到着です。一応、ここは日本百名山。
P1180608
今回ちょっと厚着してきたかもと心配したのが杞憂に終わるほどの寒さ。
P1180613
下山後、水をくむ。手から寒さが伝わって急にぞんぞんしてくる。ぞんぞんて方言?
DSC04548
早速荷物をぶちまけ普段のマイルーム化するテント内。
P1180630
2日目。大日小屋を越えると完璧に雪山。アイゼンを忘れて引き返す人も。
DSC04584
去年のGWはこんなに雪が残っていなかったとか。いよいよ森林限界。
DSC04585
昨日登った瑞牆山も眼下。
DSC04586
遠くに八ヶ岳。とりあえずアイゼン持ってきといて良かった。
DSC04606
寒風吹きすさぶ尾根歩き。今回のトレイルのハイライトだったかも。
DSC04656
こちらも百名山の金峰山。頂上付近。
DSC04638
富士山もバッチリ。カラスは登山客の残飯を狙ってます。
DSC04671
富士見平にテントを張ったまま、瑞牆山と金峰山に登る人が多い模様。
DSC04677
その先の朝日岳方面に向かいます。
DSC04683
ここからは雪も深くなり、かんじきを持っていないのでズボズボ足をとられる。
P1180660
遭難したけど自力で脱出したという人とすれ違う。シャレにならない。
DSC04698
振り返ると遙か遠くに先ほどまでいた金峰山。
DSC04700
朝日岳。雪のせいでコースタイムの2倍かかる。
DSC04709
なんとか大弛小屋に到着。雪なのにツェルト泊やタープ泊のツワモノも…。
DSC04720
寒さで眠れず3日目。さらに雪深いトレイルをかきわけ前国師岳。
DSC04730
時間節約のため北奥千丈岳はパスして、国師岳からの富士山。天気は最高ですた。
P1180669
軽くトレースを見失いつつ両門ノ頭。画面中央が金峰山方面で、左手が国師岳。
P1180672
甲武信ヶ岳まであと2時間。てことは雪山なので4時間! 今までにない膝の痛みを感じる…。
DSC04753
何人かのハイカーと励ましあいつつなんとか甲武信ヶ岳に登頂。日没1時間前。
DSC04755
埼玉と長野と山梨の県境である百名山。今日歩いて来た尾根もくっきり。
DSC04773
危険な雪の急坂を下って甲武信小屋。水は1リットル50円。
DSC04775
逆転の発想で、あえて着込まず肌着で寝袋に入ったら昨日より暖かく眠れました。
P1180673
とはいえ、いろんな状況を考慮して雁坂方面に進むのをあきらめ下山することに。

今回途中でリタイアした理由は、まず装備不足です。事前にヤマレコなどを見て「GWなのにまだアイゼンがいるのかー」ととりあえず持って行ったアイゼンがむしろ必須だったのですが、肝心のアイゼンがまわりのハイカーに心配されるほどの軽アイゼンも軽アイゼンで、全然グリップしない角が取れた刃ともあいまって危険極まりない状態だったこと。さらに場所によっては腰までハマる雪面もあり、できればかんじきもあった方がベターだったこと。そんな雪道はコースタイムの1.5倍から2倍近くかかるため、日程的に雲取山まで行けそうになかったこと。

さらに昨年ウホウホしながら買ったモンベルのバーサライトパンツを紛失してしまったらしく(結局、使ったのは甲斐駒ヶ岳1回のみ!)、今回レインパンツを装備から省略したら、どうやら明日以降天気が崩れそうだったこと。ただでさえスノーキャンプで、ありとあらゆるものが凍ったり濡れたりして体力や気力を消耗しているのに、下半身がずぶ濡れになった上で風にピューピュー吹かれたら、ちょっとヤバいかもしれません。

で、最後が体力の消耗です。雪道を長時間歩いたせいか、3日目中盤から今までにない膝周辺の太ももの痛みを感じるようになって、踏ん張りが効かなくなってしまったのです。4日目の戸渡尾根と徳ちゃん新道の急で長い下りもかなりこたえたので、早めに切り上げて良かったかもしれません。

いやはや、ゴールデンウィークといえどもヤバいぜ、2000m峰。今回の雪山で致命的なシーンはなかったものの、そこかしこに転がっているのは死の予感というやつですよ。こうして人は少し危ない目に遭いながら、ちょっとずつ経験を積んでいくのだと思います──と無事に帰ってこられたのでビッグマウスを叩きつつ、続きの甲武信ヶ岳〜雲取山の続きをいつやろうかと考えております。

ちなみにオススメはやっぱり瑞牆山と金峰山ですね。金峰山の山頂を少し過ぎた森林限界の尾根も楽しいので端っこまで行って引き返すのがベスト。それだけ以降の甲武信ヶ岳までのルートは無駄なアップダウンが多く、景色も変わり映えがせずつまんなかったということでもあります。以上。