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ここ2年くらいでしょうか、人と会って話したときに共有しがちなのが「最近、本当に欲しいものってないよね」という感慨です。
持ち家とクルマこそないものの、テレビもパソコンもゲームもスマホもタブレットもデジカメも、およそ欲しいと思うエレクトロニクスを、一通り揃えしてしまった2010年代。近ごろは、「2年縛り解けた」とか「●g軽くなった」とか、細かなアップデートを抑えておく程度の購入動機ばかりで、「心から欲しい」「今これを買わないと自分が損なわれてしまう」とまで思い詰めるほどのものがございません。

そんなもん、前からあったのかはさておき。

そう、そもそもガジェットなどは、機能や性能、拡張性を理詰めで検証し、その上で納得すれば買うという性格が強いので、激しく情動を揺さぶられるデザインや体験ばかりを優先してはいられません。そう考えると、両者が密接に結びついて右脳と左脳を両方満足させてくれるアップル製品はとても優秀なのでしょう。WWDCで欲しいものは一切発表されなかったけど。

とはいえ、アップル製品も完璧ではありません。ぼくもMacにスイッチするにあたり、Windowsの汎用性やマシンの多様性・軽量コンパクトさは捨てました。何かを得るためには何かを捨てたり、諦めなければいけないのです。

そう考えると、なんか最近女の子のガジェットの買い方が、実は一番幸せになれる方法なんじゃないかって思わないでもありません。彼女たちはモデルサイクルとかスペックとかまったく気にせず「ピンクで可愛かったから」「デザインが素敵だったから」だけの理由で買ったりするじゃないですか。オタクから見ると「なにやってんだよ」ってツッコミたくなるんですが、でも当の本人はそれで満足しているわけだし、新型・新機能の登場に(ある面で)ビクついて生きていくよりよっぽど楽しいと思うのですよ。

そんな買い物がしたい今日この頃。最近そんな買い方したっけかなあ、と思い返して思い出したのが、トップ写真のMaterial6です。結局iPhoneのアクセサリーですけどね。だんだん飴色になってきて、小傷もいっぱいついて、良い味が出てきましたが、そろそろiPhone5Sだか、iPhone6だかに乗り換える頃会いです。

でも相変わらずファッションとかアウトドア関連では欲しいものだらけなのですが。