愛知と瀬戸内の現代アート巡りの旅は、徹夜で向かった「あいちトリエンナーレ2013」の岡﨑会場から始まります。徳川家康生誕の地でもあり、ゆるキャラ・オカザえもんでも有名ですね。
岡﨑会場のオープンはほとんど11時から。岡﨑シビコでパスを買うべく待ちます。
向井山朋子+ジャン・カルマン『FALLING』。サイレント・ヒルの不吉な世界観。
レンチキュラー印刷の町を歩くと幽霊を追いかけるような気分のバシーア・マクール。
圧巻の志賀理江子。嘘を素人の失敗写真のように撮ることでむしろ本物のような手触り。
真っ白に塗られたシビコ屋上のstudio velocity。カメラがハレーション起こしまくり。
シビコから北にある松本町会場。松應寺という寺のおそろしくコンパクトな仲見世。
作品よりもむしろ町並みのたたずまいに惚れました。
この後、栄や長者町でも目にすることになる丹羽良徳の作品群。パフォーマーですな。
長屋がずらーっと並ぶ仲見世通り。岡﨑会場のハイライトのひとつかと。
他にはオノヨーコとか、山下拓也とか、青木野枝とかとかの作品群があります。
再びシビコ付近の康生会場。春ビルのアリエル・シュレンガー。撮影したガラスで額装。
で、最後に東岡崎駅前に行くのですが、駅ビルの展示はお休み!
お休みと公開時間は必ずチェックすべきだとこの時、肝に銘じたのでした。
以上で岡﨑会場はおしまいです。名古屋市から飛び地なので、足を運ぶ方も多くはないと思うのですが、なかなかどうして見どころがありました。特に気に入ったのはFALLINGと志賀理江子の写真です。炎天下のなか、突然あらわれた暗い、まるで悪夢のような異世界感にやられてしまいました。特にFALLINGは土日の午後にピアノ演奏などパフォーマンスもあるみたいなので、チャンスがあればもう一度行きたい。
そうそう、あいちトリエンナーレのいいところは、瀬戸内国際芸術祭と違ってパスポートがあれば何度でも入場できるってところですね。
松本会場のこぢんまりとした仲見世アーケードも必見です。ほとんどが営業していないシャッター通りではあるのですが、かつての日本はこうして小さな町やコミュニティがたくさんあったんだなと思わせるに十分な面影を残しています。
これら岡﨑会場の全てを鑑賞するにしても4時間もあれば十分ではないでしょうか。この後ぼくはバイクで名古屋市内に移動するのですが、岡﨑会場で見かけた方が名古屋にもいらしたので、2日もあれば全てまわることも不可能ではないと思います。
名古屋会場へとつづく。
関連リンク
・あいちトリエンナーレ2013