あいちトリエンナーレ2013の岡﨑会場から、炎天下のなかバイクで移動して1時間強。熱中症に近いめまいと空腹を覚え、疲れも眠気も限界に近付いていたのですが、ホテルにチェックインして軽くシャワーを浴びたのち、体力を振り絞って名古屋市美術館に向かったのでした。
この後、長者町でさんざん観るになる横山裕一。痛車ほど振り切れず。
トリエンナーレ用の入口は裏手です。寝ている人がいる。
アルフレッド・ジャーが東北の被災地の学校から持って来たチョーク。
これまた被災地の学校の黒板。一定時間で浮かび上がる「生ましめんかな」の詩。
美術館の設計自体は青木淳によるもの。
2階は杉戸洋によるパステル世界。時折りシャッターがビビって地震を思わせる。
ふんわりとした世界に一抹の不吉。
お外に出ると藤森照信のゲゲゲハウス(勝手に命名)。予約制。あー、入りたい。
パスで常設展も鑑賞可能。
エコール・ド・パリやメキシコ・ルネサンスも良かったです。
フランタ『記憶のために』とか、フリーダ・カーロ『死の仮面を被った少女』とか。
被災地から持って来た漁師船を設置した、ブラスト・セオリー。
エントランスがホームレスの空き缶収集ベースっていうのが素晴らしい。
何が作品で、何が作品じゃないのか、わかんなくなってきます。
かなり疲れましたがコーヒーとホットドッグを吸収して、納屋橋エリアへ。
東陽倉庫テナントビルは19時までやってるのです。しかしうなだれ気味。
池田剛介による自転車発電装置を使った音響装置。
クリスティナ・ノルマンによる映像作品。映像系は短くないと芸術祭では不利すな。
でもミハイル・カリキス&ウリエル・オルローの元炭鉱夫の映像は引き込まれる。
いずれにせよ本日のベスト、いや今トリエンナーレベストは、名和晃平の『Foam』。
土と水が敷き詰められた広間に泡が大量に発生する、バカすぎるランドスケープ。
その他、片山真理ちゃんの部屋を覗き見できたり。
ボーリングレーンごと倉庫の外に出て行くリチャード・ウィルソンの作品を観たり。
外から見た図。ともあれ、19時閉館までギリギリ楽しみました。1日目終わり。
とにかく、観るべきは名和晃平の『Foam』ですよ! これ、後始末どうすんだよって心配になるくらいの砂遊び・水遊び・泡遊び感がたまりません。子どもの夢を大人が全力で実現しちゃったみたいな。あるいは子どもの遊びを大人が本気出してやっちゃったみたいな。取りかえしのつかないことになってます。これは一周ぐるりとまわった動画も撮ったので後ほどYouTubeにでもアップしておきますね。
名古屋市美術館は常設展がなかなか良かったです。逆に言えば時間がなければパスしてもいいかもしれません。もちろん個人の好みの問題ですけれど。ただ、名古屋市美術館はあいちトリエンナーレの会場の中で、もっともオープンが早い9時半開場なので、朝の時間を有効活用するにはアリだと思います。トリエンナーレ用の特設会場はほとんど11時オープンですからね。
残りは栄エリアと長者町エリア。とにかくくたくたに疲れてホテルに帰ったらバタンキューでした。
つづく。
関連リンク
・あいちトリエンナーレ2013