2日間かけて巡ったあいちトリエンナーレ2013も、長者町エリアの作品群を観ておしまいです。当初は「瀬戸内国際芸術祭の途中だしちょっと寄ってこうか」くらいの気持ちで、また、都市開催だからライダーはさぞ居心地も悪かろうと、さっさと通り抜けるつもりだったのですが、なかなかどうして見ごたえがあり、もっと観ていたい気持ちになる芸術祭でした。
アートラボあいちから。連携企画の愛知県立芸術大学生の絵がなかなか良かった。
地下にある西岳拡貴の作品。昨年、十和田で観た栗林隆のような手触り。
西日で不快な長者町の午後を歩きます。いたるところに横山裕一のイラスト。
暑すぎて水分を摂取したら、純喫茶クラウンが現れる。ここで休めば良かった!
中には納屋橋エリアでも展示されていた新美泰史の作品が。ここも会場。
地下鉄伏見駅の不思議な地下街を歩く。打開連合設計事務所の『Blue Print』。
リゴ23の壁画。うう、それにしても暑い。
ややゴーストタウンと化していますが、長者町繊維街の看板が面白い。
世界の山ちゃんですら、アートに見えてくる不思議。線引きが難しい。
シュカルトの風刺の効いた刺繍。
おそらくこのエリアでの一番人気のスポット、八木兵丸の内8号館。奈良美智。
東岡﨑の不思議な仲見世でも観た、山下拓也。こっちの展示の方が面白い。
フィギュアの背中ばかりを撮影した展示。ミニくまちゃんの背中も公開。
なんかこの人のセンスとは、同世代的に繋がっているところがある。
犬が可愛かったので撮ってしまった、ケーシー・ウォンの『遊離都市』。
昭和を再現する菅沼朋香。テーマパークほどの没入感がなく、象徴的でもなく、いまひとつ。
目の前の中部電力本町開閉所跡地のNadegata Instant Partyによる作品は、パスしても可。
最後に吉田商事の横山裕一ライブラリーで涼んで、あいちトリエンナーレ鑑賞はおしまい。
そんなわけで長者町エリアで「どえりゃあ作品だで」と、うなったものは正直言ってありません。この、くたびれた町並みや喫茶店などの雰囲気に触れるのが一番の楽しみ方だと思います。他のエリアをまわって時間が余れば立ち寄っても良いのではないでしょうか、くらいのオススメ度です。
以上、都市型芸術祭あいちトリエンナーレ2013の旅はこれにておしまいです。瀬戸内国際芸術祭がフジロックだとしたら、あいちトリエンナーレはサマソニですね。比較的コンパクトに展示がまとめられているし、多くの場合エアコンがきいてるし快適です。そして、2つの芸術祭を巡りながら、ぼくにとってのアート巡りの旅は、夏フェス巡りに飽きた後にやってきたマイブームなんだろうなと思いました。
2日間炎天のもと、ろくに休憩も取らずアートを求めてゾンビのように中京首都を徘徊しましたが、このまま夜通し高速を走って瀬戸内海を目指します。
つづく。
関連リンク
・あいちトリエンナーレ2013