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6日間におよんだ「あいちトリエンナーレ2013」と「瀬戸内国際芸術祭2013」を巡る旅もおしまい。本当はまだまだ瀬戸芸スタンプラリーでまわり切れていない作品はたくさんあるんですが(特に伊吹島ね)、そろそろタイムアップということで、最終日は高松から鬼ヶ島としても有名な女木島と、その隣の男木島を巡ります。
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高松港にある自動車を重ねたようなトーテムポール『Liminal Air』大巻伸嗣。
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行き詰まりの防波堤は心を打つ。しかも電線付き。先に女木島。
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なぜなら女木島の展示は9時から、と男木島より早いから。必然的にそうなる。
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まずはバイクで鷲ヶ峰山頂にある鬼ヶ島大洞窟へ。
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エンタン・ウィハルソ的なタッチの鬼。
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フィリップ・アルタス『カタツムリの軌跡』。スタイリッシュな映像が冷気にぴったり。
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もうひとつ、オニノコプロダクション(中学生)の『オニノコ瓦プロジェクト』。
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しかし鬼のマネキンがユーモラスです。
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最後はニコニコとお見送り。
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かと思いきや鬼のボス部屋があったりして、謎の構成。中学生がお土産オニノコをくれる。
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洞窟を出ると展望台へ進む道があります。おだやかだなーと言ってられないくらい暑い。
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久しぶりのパノラマ写真。高松港や屋島が近いですね。※クリックで拡大。
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ヒンヤリ気分から下山すると突如熱帯化する、大竹伸朗その名も『女根/めこん』。
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大竹伸朗はその他香川エリアで展示をやっているみたいですね。
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撮影禁止のレアンドロ『不在の存在』を経て、行武治美『均衡』。確かに並行感覚が狂う。
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港に帰ってきたのがトップの木村崇人『カモメの駐車場』。モアイは瀬戸芸と関係なし。
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禿鷹墳上の『20世紀の回想』。しかし鬼といいモアイといいてんこ盛りな島だわね。
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愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチームによる『MEGI HOUSE』。
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BBQなどがはかどりそうな大縁側。
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エントランスの曲面もなかなか良かったです。
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さて、男木島に移動。お出迎えしてくれる昭和40年会のパフォーマンス。
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とりあえず北端の灯台を目指す。アーサー・ファンの『光の家』。
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ああ、ここで泳ぎたいけど時間がないっ。あたふた。
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男木島でもっとも美しかった『SEA VINE』高橋治希。磁器製の花が海流のごとく渦を巻く。
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そこからほど近い栗真由美の『記憶のボトル』も素敵な空間です。
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小粒ながら男木島・女木島は綺麗な作品が点在してますね。ドリームカフェへ。
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汁けか肉けがあるものが食べたかったけど、めおんバーガー。魚のフライにピーナツソース。
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島の南側へ。炎天下で逃げ場がない山口啓介『歩く方舟』。暑い、つらい。
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島のニャーもうなだれてる。
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クソ暑いのに、さらに暑苦しい展示。昭和40年会の『男木学校』へ。
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会田誠氏がおりました。その他小沢剛、有馬純寿、大岩オスカールの作品展示などなど。
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涼を求めて港に帰ってくるもジャウメ・プレンサ『男木島の塊』内があつ〜い。
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むしろ西堀隆史『時の廊下』の2階展示の方の風通しが素晴らしい。寝る気持ちもわかる。
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瀬戸芸スタンプラリーも残り少し、眞壁陸二『男木島 路地壁画プロジェクト wallalley』。
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お婆ちゃんの手押し車オンバの工場『オンバ・ファクトリー』。
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デコ・オンバもいいなあ。その他『漆の家』『AIR DIVER』『オルガン』など観て男木島脱出。
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思ったより早くまわったので、ひとつ早い便で高松に帰れることになる。
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人は多いけど、貨物コーナーはぼくのバイクだけ。これにて瀬戸芸終了〜。
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と思いきや、ぼくの姿は屋島にありました。
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レアンドロ・エルリッヒの『美しく捨てられて』。駐車場からめちゃくちゃ遠いので注意。
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女木島が見える。わたくし実家に帰らせていただきます。
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この日も夕焼けが素晴らしぽかったけど、徳島に向かうと残念ながら背中ごし。
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帰ったら即座にお友達と懇親会(飲み会)。1歳のお誕生日おめでとうな健心。
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カツオのたたきなどおいしいやつをいただきました。この後原稿を書く。

すでに訪れていた小豆島の作品群が、直島・犬島・豊島の常設展よりもやや力不足だったので、懸念していた女木島・男木島でしたが、本文でも触れたように小さいながら丁寧で美しい作品がちらほらとあり、小さな島の情緒とあいまって、なかなかに素晴らしかったです。高松からの日帰りを狙うのではなくて、どちらかの島に1泊するくらいの余裕があれば、海水浴や食事を楽しめたかも知れません。特に男木島のバイクですら通行が難しい狭い路地と急な坂道のランドスケープは素敵。しかし商店や民宿、飲食店が限られているのでご注意ください。

以上で、現代アートを巡る旅は終了です。

振り返ってみると、フェリーだけでも11回乗ってました。旅費を概算するといくらになるんでしょうか? 高速道路通行料、ガソリン代、食費、鑑賞料、宿泊費など、なんやかやを合計すると…10万円はしないけど…8、9万円はかかってそうってところでしょうか。しかもぼくの場合、野宿および安宿、帰省を駆使してこれですからね。ちゃんとした民宿やホテルに泊まってたら、けっこうな額になりそうです。本当、国内旅行って高いですね。

それでもあいちトリエンナーレはもちろん、瀬戸芸の秋会期も行けたらいいなとか、またシーズンオフに豊島や犬島にも行きたいなと考えている始末。あてがなさすぎる旅よりは、スタンプラリーという目的のもと、普段は訪れない島や作品に触れてまわるのは、まさに世界が広がる体験なのではないかと思うのです。

うーん、でもやっぱ海外旅行にも行きたいな。

おしまい

関連リンク
瀬戸内国際芸術祭2013