2日目後編は前穂から吊り尾根を通って1カ月ぶりの奥穂に向かいます。前回はガスって上高地が見えなかったのでリベンジです。その後、今宵の宿まで下り、穂高岳山荘にて夕焼けを拝みます。
吊り尾根ってクリオネみたいな響き。
奥穂まで2時間半ほど、えんえんと登り基調のルートですが、楽しい。
涸沢側も晴れてます。残念ながら紅葉はしていません。
テントは多め。レスキューヘリの音が聞こえる。徐々にガスりはじめる。
崖っぷちなどもあったのですが、良い写真がなく、ほどなく奥穂。
1カ月ぶりの3190mです。
振り返ると前穂もガスの中へ。
でも、上高地側は晴れていて、今回はくっきり。
河童橋も見えます。
ジャンダルム側もハッキリしてます。
なんか人大杉じゃないか?
「ジャンダルムに毛が生えてる」とは言い得て妙。
ヤバそうなルートですね。いつか行くのでしょうか。
そうこうするうち、ジャンもガスります。本日の安全および日よけ装備。
名残惜しいですが、去らねばなりません。
奥穂からのパノラミックビュー。※クリックで拡大。
山頂の記念撮影がカオスになるなか、サクッと撮って退散。
残り40分ほどの楽ちんな行程。
…のはずが、穂高岳山荘手前から猛烈な下山渋滞が発生。1時間!
穂高岳山荘はテント場も小屋もとんでもない数の人で溢れておりました。
通路もこんな感じで登山靴とザックだらけ。
外に出ると、ブロッケン現象が発生しているではありませんか。
上高地側はガスですが、笠ヶ岳側は晴れ。
つまり、素晴らしい夕焼けコンディション。雲が多いけどね。
かなりの寒さですが、じっくりと堪能できました。毛筆のような雲。
綿菓子のような雲も美しや。
沈みます。
沈んだ後は意外とあっさりしてて、あまり空は焼けず。
夜中に涸沢のテント場と月をスローシャッターで撮ってみる。
ともあれ奥穂から上高地やジャンダルムがはっきりと臨むことができて良かったです。渋滞には辟易しましたけどね。ぼくは穂高岳山荘で泊まるので良かったんですが、あのままザイテングラートを下って涸沢まで行きたかった人はさぞや消耗しただろうなと察します。
岳沢からの道のりは休憩・渋滞も含めてかれこれ9時間もかかったことになりますが、逆ルートだと下り基調なので足腰に負担がかかり、きっともっとほっともっとつらかっただろうなと思います。
とりあえずここまでは比較的危険が少ないルートでした。明日からは自分的には未体験の危ないルートが始まります。
つづく。
関連リンク
・穂高岳山荘公式サイト