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前穂高から槍ヶ岳を目指す縦走4日目は、いよいよ核心部も核心部の大キレットに挑みます。この日は早すぎる時間に寝たせいで2時には目が覚めてしまったのですが、4時頃から霧雨が降り出し、ポタポタと北穂高小屋のトタンを伝う雨音を、憂鬱な気持ちで聞いていたのでした。
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最悪、雨なら中止にするつもりでしたが、夜明けにはこの通り。
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一応、晴れの北穂高岳で記念撮影。しかし大キレット部がガスってますね。
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涸沢方面もがっつり濃霧です。
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でもそのおかげで、今度はハッキリしたブロッケン現象が出ました。
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もうちょっと待って霧が晴れ、雨に濡れた岩が乾かないかと待つ。
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今日は手前の南岳小屋をいったん目指して…。
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最終的に槍ヶ岳まで向かいます。
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朝ご飯がわりのしるこサンドをポリポリ。
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では、いざ大キレットに挑戦。小屋の裏でもブロッケン。
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早速、小屋の直下からガツンと下ります。霧の中に入っていく感じ。
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「あー、なんかやだなー」(稲川淳二)と思っていると、すぐ隣に雷鳥が!
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岩場もそんなに濡れ濡れってわけではなく、視界が悪いだけです。
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きっと晴れていた方が怖いのでしょう。
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奈落の底へ落ちていくかのような鎖場。
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連休明けなので人通りは少ないものの、すでに槍ヶ岳から出てきた人とすれ違う。
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このステップとか、晴れていればもっとドキドキできたかもしれません。
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しかし「○って書いてあるけどこの先本当に行けるの?」って箇所が多い。
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なんかここ、チョー嫌な感じだなと思ったら、最難関の「飛騨泣き」でした。
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北欧からやってきたスニーカー女子。たくましいけど、無謀。
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ようやくひと息つけるA沢のコルまでやってきました。
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ここからは登り基調になります。笠ヶ岳方面は晴れているのにねー。
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でもこの辺から、視界が晴れるのです。雲がかかっているのは北穂側のみ。
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南岳方面はジョジョに奇妙に晴れ間が出てきます。
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鎖を手に取りつつ。
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切り立った尾根を伝って。
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長谷川ピークに到着。向こう側は切り立った崖です。
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さて、しばらく下りますが、次はあの南岳まで登らねばなりません。
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ほっとひと息つける平坦なルート。
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背後に長谷川ピーク。相変わらず大キレットのコアな部分は霧に隠れたまま。
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いよいよ南岳への絶壁が迫ってきます。本当に登れるのかしら。
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振り返れば、これから北穂へ向かう人たち。
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なんか、登れる気がしない。
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核心部が晴れないかなあ、と何度も振り返ってしまう。
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しかし晴れているのは長谷川ピークまでと、北穂山頂のみ。
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諦めてハシゴ、鎖場などを進みます。
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下りより登りの方が全然楽ちん。
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ほどなく南岳小屋に到着。
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大キレット展望台まで行きましたが、やっぱり視界なし。

とうわけで、無事にクリアすることができた大キレットですが、ガスが晴れず景色を楽しむことはかないませんでした。そこだけが心残りなので、いつか逆ルートでリベンジしたいなと思います。あとは連休明けということもあり、人が少なかったのも良かったと思います。ただでさえコースタイムを大幅に超えてしまったので、加えて渋滞が発生していたら、かなりの時間をロスしたはずです。もっとも、南岳小屋をゴールに設定していれば余裕なんですけどね。

その南岳小屋でお昼ご飯を食べ、午後は槍ヶ岳を目指します。南岳小屋では夜の自炊に備えてどん兵衛カレーうどんやポテトチップスのり塩などを買っておきました。小屋によって品揃えが異なるので「あ、これ食べたい」と思ったものは入手しておくのが無難です。実際、この後は槍ヶ岳山荘まで向かうのですが、そこにカレーうどんもポテチもなかったですしね。

つづく。

関連リンク
南岳小屋