東北大学でナマーキー(生・荒木飛呂彦)を堪能した翌朝、震災前から「いつか行きたい」と思っていた石ノ森萬画館にを目指し、石巻行きの高速バスに乗ったのでした。
朝ご飯を半田屋でいただこうと思ったら、休みでやんの。
でも虹が見られる。YOSAKOI一色の仙台を後にする(宿が満室だったのはこのせいか!)。
バスにしたのは仙石線がいまだ一部不通だったため。9時40分頃に着く。
とうとう来たぜ! しかし時間を読み違えて、石巻滞在は2時間弱ということが判明。
大好きな『シージェッター海斗』とご対面。
偽ライダーライクな黄色いグローブとブーツ。70年代特撮ヒーローの匂いがプンプン。
石巻駅といい、萬画館エントランスといい、常にセンターにいるサイボーグ002。
ロボコンもいるでよ。あくまでモニュメントは原作風なのが良い。
何よりの楽しみはここでしか見られない『シージェッター海斗』の15分映画ですよ。
ふう。『海斗』は昭和ライダー風パートがたまらんかった…。
トキワ荘の復元模型。
3階の展示室を急ぎ足で巡ります。現在、村枝賢二原画展開催中。
早くも鎧武の1分の1マスクが展示されてますよ!
やべー、カッコいい。でも時間がなく本当に駆け足でまわったのが残念。
歩いて石巻駅を目指します。原作タッチなキカイダー。
続いて仮面ライダー1号。
さらにアカレンジャー。
石巻駅までは15分ていど。
海斗もおります。
さて、JRで仙台に帰ろうかと思ったら、マンガッタンライナーが!
お土産は海斗フィギュアとバウムクーヘンにしました。
小牛田駅で乗り換え。小牛田は10年ぶり二度目です。小牛田中学の取材に来た。
しかし乗り換え待ち40分ですよ。ちなみに初回は埼玉から歩いて来た。
仙台駅に戻り、乗り換え15分で慌ただしく東京行きの高速バスに。帰りは大渋滞でした。
というわけで、1日目荒木飛呂彦、2日目石ノ森章太郎という宮城県を代表する漫画家を巡る旅模様でした。2日目はもうちょっとゆっくりしたかったんですが、石巻で宿が取れなかったので仕方なく移動だらけになりました。この日はバスだ電車だと合計10時間近く移動していましたよ…。
そして、昨年八戸に少し立ち寄ったものの、こんなに震災の爪痕が色濃く残る被災地を訪れたのは初めてでした。この日はやたらと風が強かったせいか、その景色はまるで戦場の跡地のような、廃墟化が徐々に進行している限界集落のような、いまだ荒れ果てたそれ。そんななかでも、石ノ森萬画館は──奇跡的に作品の被災は免れているし──復興のシンボルとして、観光の目玉として、機能しているんだなとファンながら嬉しく思いました。もちろん、その一方で観光資源としての漫画もなく、あまちゃんもなく、日本三大景勝地もなく、フカヒレもない、名もなき被災集落があることも、忘れてはならないのですが。と、もっともらしいことを言うだけでは何にもならないのですが。と、やたら震災に対してはメタ視点が介入するのは何ででしょうね。
で、肝心の『シージェッター海斗 特別編』ですが、さすが平成ライダー撮影スタッフとキャストが手がけた作品だけあって、15分ながら見どころ過積載でした。仙台から往復4時間かけて向かう価値はあります。そして、もっと海斗グッズを充実させるべきです。バンダイもS.H.Figuartsくらいは作ってあげた方がいい。
以上、仙台・石巻マンガ旅でした。終わり。
関連リンク
・石ノ森萬画館