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マレーシアはボルネオ島にある世界遺産のキナバル山(4095m)で遊べる、アウトドアアクティビティ「ヴィア・フェラータ」。ロープとカラビナを使って、崖や吊り橋を突き進むという、思わずキャンタマ袋が縮み上がるマゾヒスティックなお遊びです。前編に引き続き、ロングコースの「ロウズ・ピーク・サーキット」の後編をお届けします。がその前に、前日の必修のブリーフィングの模様から。
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鼻毛がコンニチワしてるけど、時任三郎的な、斎藤工的な笑顔が素敵なガイドのジェームス。
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ヘルメットやハーネス(お笑い芸人がバンジーする時に使うやつ)の説明。
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本番を前に試着します。ふんどし的な、Tバック的な身の引き締まる想いが去来します。
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この状態からみんなを1本のロープで束縛します。囚人になった気分。
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ハーケンごとにロープを掛け替え、ワイヤーをカラビナを掛け替える。そのくり返し。
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最後に「何があってもかまいませんよ」という誓約書を書いて終了。
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では、前編の続き。森の中を300mほど進みます。
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高山植物が咲き乱れていて可愛い。
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でも木の根っこが多く、ウェット状態もあり、滑りやすいので気が抜けない。
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キナバル登山、前半とかなり体力を消耗している上の、森歩きはこたえます。
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森を抜けると再び岩盤がお目見え。いい加減天気が悪くなってきた。
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ご年配の方は、ダウン寸前。ちなみに、ロングコースの対象年齢は60歳まで。
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また鉄製のワイヤーが見えてきました。残り400mの辛抱だ。辛抱?
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はーい、ぼくちゃんについてこーい。
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相変わらず順番は、先頭からジェリー、ぼく、原田さん、ハナ、ジェームス。
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もはやガスりすぎて、ピントがあいません。
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互いのロープは引っ張りすぎても、たわみすぎても良くありません。
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しかし疲れている上に雨が降ってきて、だんだんと殺伐とした雰囲気になってくる。
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また、ステップが欧米人サイズなので、小柄なアジア人には厳しい面もあります。
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で、また出たー、今度はワイヤー2本だけの橋です。
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カラ元気。
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ロープを引っ張りすぎると「殺すぞ」という言葉がどこからともなく聞こえてくる。
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人が必死になってる時ほどシャッターチャンス。
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雨は本降り。斜面やステップがツルツル滑ります。寒いし、はよ帰りたい。
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後半のハイライトはロープを引っ張った時に原田さんが放った「わんわん」という秀逸な返し。
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なんかもう、途中から高所で働く鳶職人みたいな気持ち。ジャスト作業。
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出発から6時間(笑)、ようやくゴールが見えてきました! おつかれさまでした。

本来であれば雨天中止・払い戻しナシのキナバル山のヴィア・フェラータですが、今回のように途中から雨が降ってきてしまった場合は続行されるようです。

ともあれ、途中からロープとカラビナの掛け替え作業に飽きてきたのも事実で、「これならショートコース(ウォーク・ザ・トルク)でも良かったかな」と思わなくもありませんが、スタート直後の高度感や吊り橋などのハイライトは、ロングでしか味わえないため、やはり一度はロウズ・ピーク・セカを体験したいところです。料金的にもあまり変わりませんしね。

他に、参加してみて気づいた点がいくつか。

・寒暖差や天気の遷移が激しいので最初からレインウエアを着ておいた方が無難
・ザックも防水仕様やレインカバーを推奨
・モノを落とすと取りに行けないので体やザックと結びつけておく
・パンツやジャケット、ザックが岩と摩擦して痛むため、薄手だと危険
・ハーネスを外さないとトイレに行けないので出発前に済ませておく
・鉄製ワイヤーをがっしり握るのでグローブは絶対に必要
・長丁場につき行動食や水(白湯がオススメ)も必ず持って行く
・ビビると腕の筋肉を酷使して疲れるので、あくまで足で体を支えるようにする
・ガイドが写真を撮ってくれるのでコピーできる手段を用意しておく
・GoProみたいなアクションカムがあれば楽しい映像が撮れたかも
・崖下のラバン・ラタに携帯基地局があるので意外と電波は入る(山頂は厳しい)
・事前に懸垂や腕立て伏せなど腕の筋肉を鍛えておいた方がよいかも
・ゴールしても、ラバン・ラタまでは15分ほど山を下る必要がある
・ラバン・ラタのお昼ご飯にはミースープがオススメ。沖縄そばみたいなあっさり麺

以上かしら。また思い出したらしれっと追記するかもしれません。しかし、良い経験をしました。コグレさんも前編をご覧になって、俄然やる気が出てきたようです。

終わり。

関連リンク
Via Ferrata|Mountain Torq
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Borneo Trails