
サバ州の州都・コタキナバルの中心部からクルマで30分の山間部にある、Mari-Mari Cultural Village。ここは30以上もの民族で構成される多民族ステイトであるサバ州ならではのテーマパークで、主要な民族の伝統的な生活様式を見学し、体験することができます。とはいえそれも旅行2日目(10月29日)のことなので、もはや記憶があいまい。というわけで「ネタフル」コグレさんの記事を参考に、記憶をひもといていきましょう!

入場料160RMなので、約5000円。市内から送迎付きツアーだと9000円弱の模様です。

園内では一定のグループに分かれ、歩きながらガイドが解説してくれます。当然英語。

吊り橋を渡って昔のサバ州へタイムスリップ!

まずは、サバ州でもっとも人口が多いドゥスン族です。

大切なお米を守るべく、頭蓋骨で魔除けしてます。

米、煙草の油(!)、砂糖から作られるお米の醸造酒「リヒン」。

コグレさんも言ってたけど香りは日本酒で味は甘いワイン。米で蒸留酒も造るとか。

鶏肉や野菜を竹筒に入れた調理方法。これは後ほど食べられます。

続いて4番目の人口を誇るルングス族。複数の家族がひとつの長屋に住むのが特徴。

女性の肩にかかった黒い布は独身の証。髪飾りは彼アリ(出典「ネタフル」)。

竹筒の中で養蜂するのがお得意のようです。蜂蜜の試飲もあるでよ。

ロングハウス内に入ります。

一応、家族ごとに部屋がありますが、竹の家はスカスカでプライバシーはなし。

ルングス族(に扮した?)の若者が竹で火起こしを披露してくれます。

ものの1〜2分で見事に火が灯りました。どこでも生きていけそう。

さらにコグレさんもぼくもお土産で買った竹楽器ソンポトンの生演奏。このデブやるな。

続いてヘッドハント文化のあるルン・ダイェ族のおうちが見えてきました。

強い男の家先にはワニ状に土が盛られており、戦果(首)をさらしておくのだそう。

ルン・ダイェ族のファッション講座。

室内にはドレッドヘアー状に飾られた生首(モノホン)が。

暑い時や煙い時は屋根ごと持ち上げて換気できる家。どの民族も女性部屋は2階でした。

だんだん疲れて来ましたが、水上生活を送るバジャウ族のエリアに入ります。

米と砂糖で作るお菓子の実演。ていうか、どの民族も米と竹の文化ですね。

編み上げメッシュ状のパリパリとした揚げ菓子。食感が軽くておいしい。

サバ州の食に欠かせないパンダンを使った、パンダンジュースもいただきました。

バジャウ族のおうちは結婚式仕様。派手にデコってご近所にお知らせするそうです。

そしていよいよ最後を飾るのは、北ボルネオ一の首狩り族ムルット族です。こわー。

吹き矢体験ができます。

室内には勝利を祝うための竹製トランポリンがしつらえてございます。

天井にはプレゼントがあり、ハイジャンプして受け取るのだそうです。楽しいおうち。

タトゥーペインティングもしてくれます。人とぶつかって滲むのでご注意を。

最後に、キャスト総出で音楽と踊りのパフォーマンスを披露してくれます。

その前をのどかに通り過ぎるニワトリ。

TDLでいうところのゲストもバンブーダンスに挑戦できます。最後はキメ!

もちろん記念撮影もあるでよ。ミニくまちゃんがそっぽ向いてる。

ちょうどお昼になるのでバイキング形式のランチを取ります。

うまい具合にドゥスン族の竹筒料理も出てきます。こちらはあっさり味。
そんなわけで、飲んで食って踊って、北ボルネオの先住民族の暮らしぶりが体験できる「マリマリ文化村」。博物館や民俗資料館のように、ただ見学してまわるだけではなく、五感で体験することで、より異文化への理解が深まるのかもしれません。また、竹筒料理もそうですが、参加者がだんだん疲れてきた頃に、首狩り族の村に入る神妙な儀式を執り行うなど、体験ルートの構成に緩急が付けられていて、最後まで飽きずにアトラクションを楽しむことができました。何より、感動したのが「メシ食ったのはいいけど、けっこう奥まで歩いて来ちゃったし、この後エントランスまで戻るのは骨が折れるな」と思っていたら、レストランの横に送迎車がつけられていたことかもしれません。これぞホスピタリティ。
ちなみにこのマリマリ文化村とセットでサバ州博物館もまわると、より楽しめることでしょう。ただ、マリマリ文化村は体験をともなうので英語ガイドでも何となく理解できますが、サバ州博物館は歴史や自然に詳しい日本語ガイドと一緒に行った方が無難です。
なお、ガイドツアーは朝、昼すぎ、夜と1日3回開催されているようですが、日本語ガイドのジェリーのおすすめは「朝か夜」だそうです。どっちもランチかディナーに使えるからとのこと。確か夜は夜で雰囲気が良いとも言っていたような気がします。
最後になりますが、マリマリとはボルネオの言葉で「おいでおいで」という意味だそうです。死んだ人の幽霊も「マリマリ〜」と言ってたら、あんまり怖くないかもしれませんね。
関連リンク
・Mari-Mari Cultural Village|Sabah Tourism Board Official Website
・コタキナコKOTAKINAKOコタキナバル
・Borneo Trails